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不協留学  作者: 玲於奈
59/146

錦糸町

なし

それにしても

朝から

アランさんは

相当テンションが高い


たぶん昨夜

私が机で

うっつぶして

寝ていた後も


じゃんじゃん

ワインセーラーから

出してきて

飲んでたな


酔っていた私でしたが


素人の・・

私でしたが


まちがいなく見た感じの

ワインボトル

高いよ。


高いよ。高いよ。と

アラームが鳴るような

そんなの

だらけでした。


私が

アランさんの話を

生真面目に

うんうん聞いてたから


調子にのったと思う


いや、安心したんだと思う。


なんていったって

私は聞き上手。


独り言ちで思えば

向こうの

白い救命道具の脇に


誰かいる

横たわっている


もう一人いる


誰だ


白い彼方に


正体不明のやからがいる


白い霧なのか


白い色なのか

座りごこちのよい

レザーの長椅子から

落ちそうになって


座席の下には

蛍光色黄色の

救命胴着がたくさん詰まっている


なんでこんなに

詰まっているのか

逆に心配


そして

その人は

マクガイヤー。


まあ、あからさまな

スコテッシュ男児を

やってくれちゃってます。


まあ、男の生き様を見せてくれてます。


私も飲んだくれですが

そんな私が

かわいいと自分で納得できるほど

彼らは飲みます。

何をうらんで飲むのか

楽しいからか飲みます。


まあ、とにかく

みんな飲んだくれです


ひたすらです。

倒れるまで飲む。

ありえますか?

そして、

朝までフルで

全力で

飲みます。


ちょっと前に

錦糸町あたりで

出先残業があって

へろへろで

スカイツリーの灯りを

横目に

帰りながら


駅前で


なんだよ。


4時まで飲んでいるのか。


と怒り。


まったく

そんな透明フィルムの中で飲むなよ。


とまた怒り。


多分、怒ったのは

朝まで飲むなら死ぬ気で飲め。


とスコットランドで

学んだことなのかなあ。


と思いながら

始発に乗らずに

何駅か

歩きながら考えた。


そして

歩きながら


錦糸町の皆さんは

会話して笑ってた


スコットランドでは


こちらはガチで

べろべろで

多分記憶なし


トレインスポッティング。


そんなこんなで

知らない人は知合いです。

グラスゴーの酒場は

週末は。


いや平日もいつも

満員電車のように混んでおり


立ちながら飲む。


お酒を頼むときは

カウンターに行って


「ハーフパイントオブビアーー」


1ポンド50セントだったか。


「ハーフパイントオブサイダーー」


安くて1ポンド20セントくらい

だったか


いつも


「TAIYO

 そんな女、子どもが

 飲む酒買うなよ」


そういわれて

濃い味のギネスを

持ってこられて

おごりでのまされることが

数多く・・・




なし

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