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不協留学  作者: 玲於奈
53/146

カムイン

なし

アランさんは

自分の部屋があるようだ


廊下を出て

中央の階段が近い部屋


「カムイン」


と言って

中に入ることを

許されたようだ


部屋は同じ間取りで

こちらからは

ロッホローモンドの

黒い湖面が

木々の間から

かすかに見える


針葉樹が

湖の周りには

かなり茂っていて


小高い丘にでも

登らないとオーシャンビューならぬ

湖ビューにはならない


とても落ち着く部屋。


この絨毯が

いいのだろうか


オリエンタル。

西洋を和洋の混合。


やはり、西洋。西洋と

そのペーストが多いと

疲れてしまうのかもしれない。


それでも

ヨーロッパのはじ。

トルコまでしかない。


ロシア、中国と

シルクロードでの交易なら

日本はまだまだ遠い。


また、海からも

インドを越え、東南アジアを

点々と越え。


遠い。


それでも

すこしでも和のペースト。

アジアを感じることが

できたから

ほっとしたのだろうか。


卓上ボード。

引き出しがたくさんついている。

ベッド。

机。

仕事用なのだろうか。

パソコンも何台も

備え付けられている


そして

中央にはローテーブル。

椅子は2組しかないが

食事をとるには

十分の広さ。


傘をかぶったライトも素敵だ。


家具がしっくりと部屋に

あっている


絨毯を含めて

きっと

この部屋に合わせて

買いそろえたのだろう


王様の館だから

もともと

絨毯は、遠いアジア。

異国の地から

献上されたのかもしれないが・・


そして、

今、アジア人の私がいる。


出発の前に

大学の図書館で

斜め読みした

外国の文化・習慣

を書いた

なんだか

実用的でない本の内容を

思い出す


「外国では、家の様子や

 調度品をほめなければならない」


さっと

頭に浮かんで

すかさず出た言葉


「ベリーナイスルーム」


もうちょっと

いい英語はなかったのだろうか。

今さらの低位の

英語力を痛感し、泣きそうになる

言葉がでてこない。



なし

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