ギネスビール
なし
みんなが
やんやの歓声
どこかで聞いたことのある曲。
なじみのある歌
英語なのだが
なんだっけ。
大盛り上がり。
ハッピーバースデー
ああそうか。
誕生日の歌を
みんなで歌っている。
おおっ。すごい
四角い大きなケーキがでてきた。
これは
世界共通か。
吹き消す儀式。
そして、お決まりの拍手。
その後、
女王様、もとい
主催者からご挨拶。
ゆったりと間合いをとって
話し始める
ゆったりと話してくれる。
がわかったのは
「私のために来てくれて
本当にありがとう」
わかったのは
このフレーズのみ
さすがの女王様も
私の英語力のなさを
知ったら
さぞかし
がっかりなさるかも
しれない。
カラオケという単語を
聞く。
「残念なお知らせとして
KARAOKEの機械が
おくれる」
「KARAOKEを
頼んだのだが
到着がおくれている」
律儀なマクガイヤーさんが
すぐに日本語で
教えてくれた。
すかざず聞く。
日本のカラオケ屋さんはなく
レンタルされているようだ
おもに
このようなパーティで
活躍しているそう
そうですか。
そうですか。
KARAOKEですか。
カラオケは日本の発明なんですよ。
さあさあ
私の18番のおはこでも
歌いましょうか。
いやまてよ。
外国だから全部英語か。
じゃあ、ここはやっぱり
ビートルズか。
マクガイヤーさんが
「KARAOKEといっても
古い曲が多いです」
と教えてくれる
ビートルズは古いのか
新しいのか
まったく想像がつかない。
しかしながら
日本のカラオケ。
日本人の私。
マクガイヤーさんのお膳立てか。
はたまた、
マクガイヤーさんを
意識しての演出か。
意図がわからないと
悩んでいると
「こういう場で
KARAOKEを
頼むのはごくごく普通です」
「だから、楽しんでくださいよ」
と私に言う。
カラオケで何をうたおうか
私が考えていると
思ったからか。
KARAOKEの
到着を待つ間
自分で料理やお酒を取りに行く。
ビッフェ形式。
あるものを皆が
勝手にとる。
おお、そうだ。
忘れていた。
はじっこにおいていた
ギネスビールの缶を
そっと持ち。
白い布にうやうやしく
並べられたお酒の
後ろに並べる。
バーや酒場に
並べられているギネス。
そして、ギネスのネオンボード
ネオンになるくらいの
堂々とした
装いのはずが
ここでは
場違い。
そりゃそうだ。
みるからに高そうな
ワインやウイスキーが
所狭しと並んでいる。
高級感に負けている感あり。
ギネスはスコットランドで
愛されているビール。
定番中の定番。
でありながら
ギネスを100とすると
その他が、1000という
ハイレベル。
ギネスの中でもさらに
スーパーなギネスでなければ
いけない。
どんだけだああ。
セレブ感をまざまざと
見せつけられる感あり。
敗北だああ。
なし




