パーティドレス
なし
入り口は
なぜか小さかった
黒い地獄門のような
重厚な扉
大きくはない。
普通の扉
もしかすると
勝手口か何かで
正面ではないのかもしれない
マクガイヤーさんに
続いて
恐る恐る入る
驚いた
いきなりのホールになっている
しかも広い
外の扉からは
思いもよらなかった
勝手口だったんだろう
それを重厚な扉に
改築したのか
台所かなにか
だったのを
こちらも大きなホールに
改築したのだろうか
大勢の人がいる
ちゃんとしたスーツを
着ている人もいれば
ラフなかっこうをしている人も
いる
おお、あれはなんとか
映画祭で
スターが着る。
パーティドレス。
エスコートの男性も素敵だ。
ラフなかっこうの方々も
おしゃれだ
たぶんブランド
そして、
身のこなしがあざやか。
十分に
パーティに慣れている人々の集まり
そして
私は寸胴で
色黒く
半ダースのビールを
小脇に抱えた東洋人
西洋の人には
台湾の人も、韓国の人も
中国の人も、日本の人も
見分けがつかない。
私たちはアジア圏なので
なんとなくわかる。
逆に、私は
ヨーロッパの国別の見分けは
つかない。
フランス、スペイン、イタリア
スイス、ノルウェーなど
西洋の方々はみなだいたいわかる。
また、言語も
フランス語と英語は
似ている単語があり
フランスの方々は
私をあっという間に追い越し
最後は逆に
いろいろ宿題を手伝ってもらう始末。
さて、どう見ても
お金持ちの集まりであるよう。
そして、主催者であり
誕生日である
友人の友人のお姉さんに
挨拶に行く。
なし




