表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不協留学  作者: 玲於奈
40/146

領主さまのお館

なし

そして、


建物は

突然現れた。


お城。


あれっ。


留学して

はじめて

行った


エジンバラにあった西洋城。


それよりは

小さいが


たぶん

昔、この辺りを

治めていた

領主さまのお館。


そのお城。


思わず

フューーー。


口笛を鳴らす。


ハンバーガーやさんで

思い切って

ダブルバーガーを

頼んだら


ダブルどころか

4枚も5枚もハンバーグが

串刺しされたものが

でてきて


キャーと叫ぶ感じ。


安い。


どんどん近づいて

車の駐車スペースに

ずらりと並ぶ車。


まさに、

映画で見たような風景


たくさんの車が止まっている


外車だし

カラフルだし

そして、高そう。


迎えにきてくれた

マクガイヤーさん。

その

一緒に乗っていた

高級乗用車が

まったく

違和感なく溶け込む


これぞ、セレブか。


高級なものには

高級なものが集まる。

得てして名言。


頭一瞬。

1か月前を振り返る。


マクガイヤーさんは言った。


「気楽な集まりだし

 別荘に泊めてもらえるから

 気にしないで

 自分の好きな飲み物は

 持ってきてよ」


強調も誇張もなく

自然に誘われた

そのニュアンスから


よくある

ホームパーティ

だろうと

思っていたが


車を降りて

駐車場に並ぶ車を見て

びびる。


これは50人。

もしかすると100人規模の

パーティではないかと想像できた


そんな大事なことを

なぜ言わない

マクガイヤーさん


優しい顔して

実は天然ぼけか

それとも、これが日常なのか。


ホームパーティ経験の

多くない私


1度だけ

大学近所で

ホームパーティに

行った


その経験から

今回は奮発して

いつもよりは

高いビールを買っていたものの


いつも

バーに行くときの

だらけた服装で


もちろん

日本で買ったもので

かっこよくもなく


まあ

言ってみれば

現在のこの場の

雰囲気にあうような

しゃれた服ではない。


一つだけ

よかったことは


前はすごい安売りのビールを

持っていって


(500mlのビールが

 100円くらいで買えていた。)

(たぶん、いろいろなお酒を混ぜていた)


みんなそれを持ってきていて


ばか受けしたが


ここでは

そのレベルでない。


バーで飲むビール。

その缶ビール。


よかった。


その6本パックを

所在なく持ちながら


重厚な黒い扉に

向かう。






なし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ