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不協留学  作者: 玲於奈
31/146

ご接待

なし

せっかくということで

旭川で会食を

することとなった。


「本来なら

 私共が接待させていただく

 ところですが・・」


アウェイなので

おまかせするしかない


旭川の繁華街

にぎわっていた


昔ながらの

割烹に入る


魚がおいしい

ほっけだった


玉ねぎがおいしい

野菜もおいしかった


肉もおいしく

さすが北海道と感じた


だいぶ飲まれてから

社長が


「明日は、わたしの

 とっておきの場所があるので

 案内しますよ」


「フェアはもう大成功

 ですよ。」


「立ち会わなくても大丈夫です」


実際、広い北海道

東京から荷物も

時間がかかる。


飛行機も早いが

このところの天候不良も

あって


ひらひらさん含め

ベテラン社員で相談し

確実なJR貨物になったと聞いた。


トンネルを通って

確実に届く。


翌日の朝

ホテルで


その判断が成功だったことに

安堵した


さすがに

天候ばかりは

わからない。


東北も今年は

全地域でいっせいに

桜が咲いた


こんなことは

あまりない


そして、北海道では

四月に何度も雪がふる。




社長と会食後

珍しい奴から携帯に着信。



ホテルに

昔の友人が現れた


北海道に来ていることを

聞いての訪問


十年ぶりくらいか


なつかしい


そして

変わらない


聞けば

昔二人でしていた仕事が

うまくいき始めたらしい


あの頃は

無謀だ。前例がないと

さんざん言われた。


友人は最後まで

成功を疑わず会社を離れた


私は私で

友人の分まで頑張ろうと

誓って

罵詈雑言に耐えた


帰り際


友人が一言


「はじめてすることって

 やっぱり

 風当たりが強いんだなあ。」


「だから先駆者ってわけか」


「やっと芽がでて

 おまえに会うことができたよ」


「おまえもいろいろ

 あるだろうが

 頑張れよ」


「自分がしたことを

 信じろよ。

 必ずどこかでむくわれるぞ」


そう言って

後ろを振り返らずに

去っていった


涙がでた。


俺の分まで頑張ってくれたんだな

感謝の一言だった。



















なし

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