追って沙汰あるまで待つべし
なし
めったにこない
役員用フロア
会議室前の
廊下で
待つ
報告事項で
今回の件が伝えられるらしい
そんなささいなことを
報告の意味はない
どこかで
もみけせばよいものを
それが派閥力か
「追って
沙汰あるまで待つべし」
というのが
一般的だが
事項に
あがる
うられたけんかは
ぜったい買う。
たとえ
それが
不利になろうとも
敵に後ろはみせない
まさに
猪突猛進型。
だから
後退。
ちょっと休む
ほっておく
ましてや
逃げる
なんて
選択はない。
気風をはって
なんぼの世界。
それが
江戸っ子から
代々つなぐ
任侠渡世。
おやじや
じいちゃんも
べらんべえ。
その影響か。
確かに成績はよかった。
しかし
前進
あるのみなので
変化球には
まったくよわい。
まして
派閥を利用しての
根回しなど
もってのほか。
しかしながら
人は
集まれば
群れになり
強きものになびく。
当時の上司も
話を大きくし
自身の出世がだめになっては
元も子もなく
様子見
さらには
私に粛清を求めることとなった
粛清
某国であれば
通りがかりに
殺されることもある
しかし
中途半端な
温情があり
本社に残る
逆にとばされたほうが
よかったか
ということで
一匹オオカミ
ああ
今日も
風が強い
桜が散るのが
目に染みる。
なし




