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不協留学  作者: 玲於奈
143/146

マイナスイオン

なし

駐車場から

温泉に向かって歩く。



まあまあ

ぶっきらぼうに

適当に

国道を横断。


歩道をわたって

川を見る


そびえたつ

温泉ホテル群。


山が深い

緑も濃い

マイナスイオンが

たくさん出ている

気がする


名湯に


雰囲気にだまされやすい


いい散歩


海にいて、山にくる

さすが

北海道


まあまあ

めったにこないので

テンションが高いのだろう


北海道という

ネームバリューに

酔っている自分がいる

気がする



バスターミナル

人が多い


やはり

今は高速バスか


方面が多い


そして

外国の方が多い


スーツケースを

ひきずっている


台湾か中国か

韓国か


見分けがつかない


昔は見分けがついたのに




ターミナル近く

なんの変哲もなく

ビルの1階に

受付があった


メインストリートから

階段をおりる

さらに

地下に温泉があるそうで

1階の受付で

待ち合わせの時間を

1時間と

決めて

階段を降りる




くだって驚いた


露天はない


窓もない


地下に温泉


かつて、修学旅行で

泊まった温泉か


いや違う


前はもっとすごい

大きかった


せまいんじゃねえ


心の中で叫ぶも

何もいわない



荒波を制した


いや制していない


自分が言うのもなんだが


せまい。


たくやさんは

あいかわらず


何もいわずに着替える。


まあ、そんなものなのか


温泉に入室して

驚いた。


浴槽のへりに

頭を置いて

寝ている。


何人も。


「通」の領域か。


ムムム。


けっこう

暇をみつけては

近郊の温泉に出向いている

私も驚く


なかなか見ない

風景


名湯で寝る


温泉ランドでもない


名湯たるゆえんか


入浴


そんなにやたら

きてるわけでないが

お湯が違う


そんな感じがする


さらりとした

感じ


食レポはうまくない


たくやさんは

またしても

淡々と自分の流儀で

入浴をすすめる


さきほどの

サーフィン後の作法といい


流儀が多いのかもしれない


それでの

披露宴・・・か


なんとなく

合点もいった


しかし、

私はどうなのか

自分の流儀はない

いつも他人


言えた義理ではない


情けなし














なし

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