表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不協留学  作者: 玲於奈
136/146

遺影

なし

ボードを車から

出して

準備を始めるたくやさん


着々とすすめる


慣れた手順


「このバンドを

 足にまくんだわ」


ボードが波で

流されていかないように


バンドで体と

ボードをつなぐようだ


また、

ボードもでかい


わたしのボードに

くらべて

たくやさんのボードは

小さい


えりこさんが

きがついたようだ


「ボードは小さいほうが

 むずかしいんだわ」


「昨日も言ったけど

 波にのるのは

 むずかしいよ」


えりこさんが

笑って言う


「おれっ。今日は

 やめとくわ」


長身の好青年は

遠慮したのか

すぐに車に乗って

去っていく


サーファーは

かっこいいという

都市伝説は

本当のようだ


ボードを小脇にかかえて

いよいよ

海へ向かう


えりこさんも

ついてきてくれる


ふりかえれば

いつのまにか

スマホで写真を撮っている


浜辺に到着


浜辺の色で茶色

波が荒い気がする


海にボードを浮かべて

ボードにのる


「遺影はとったかんなああ」


えりこさん

はじめての

サーフィンで緊張してんだから

洒落になんない

ギャグ

言わないでくださいよ


心の中でつぶやき


海に出る





なし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ