サーフィン談義
なし
サーファーが
一人
波にのっている
「ローカルじゃ。
ないな。」
ぼそっとつぶやく。
昨夜の焼肉でも
たくやさんが
熱く語っていたが
「サーフィンは
基本。ローカルこと
地元が有利。」
「よそものは
ことわってからというのが
仁義だね」
「まあ、なんやかんやいって
任侠みたいに
仁義をとおさないと
いけないんだわ」
煙草を吸いながら言う。
まあ、たくやさんは
煙草が似合うこと。
似合うこと。
私も会社が禁煙化に
向かっていて
吸うのがめんどくさくなって
少し煙草を
少なくしたり
プチ禁煙していたが
たくやさんを見て
豪快に煙草を
吸うことにして
煙草をもらう。
さすがに酔った時の
煙草は爽快。
くらっとくる。
私が煙草に
酔っている時
続けて
えりこさんが教えてくれる。
「まあ、こういっちゃ
なんだけど
お金だしてなんぼの
ハワイとか」
「お金出して
サーフィンするのは
別なんだね」
えりこさんが
楽しそうに言う。
12月に
ハワイにたくやさんと
波乗りに行くそうだ
ハワイに波乗り。
別次元。
サーフボードは
別料金で
飛行機に乗るらしい
すごい。
「まあ、1万円だせば
1日でボードの上に
立つことができるみたいだね」
えりこさんはサーフィンの
腕前は
どうなのか。
酔っていたし
煙草にもくらっと
きていたので
あまりつっこんで
聞かなかったが
かなりの回数を
たくやさんと一緒に
海に行って
波に乗っているらしい。
かっこいいなあ
そうぼんやり
煙草のけむりをみながら
思ったような気がする。
そんなことを
かろうじておぼえている
そして
最後にとどめのように
たくやさんが最後に一言。
「明日の海は
1万円とはいかないからな。
おれについてこれるかも
あやしいぜ」
そう言って
大笑い。
たくやさんは
腹をかかえて本当に
豪快に笑っていた。
海、現着、
寡黙なたくやさん。
ここで何か
いうと
気分を害するのを
知っているのか
えりこさんは
何もいわない。
たしかに、ここで
何か言うと怒られるだろうな
という雰囲気は
感じました。
浜辺に行くようだ。
クルマから降りて
つっかけのようなサンダルを
はいて
たくやさん、えりこさん、
私と3人で
列になって
浜辺に向かう。
道が細い、
そして、その先は海。
海へ向かう。
なし




