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不協留学  作者: 玲於奈
118/146

iza HOTTUKAIDOU

なし

航空券が

送られてきて


簡易書留で

送られ


なんや、受け取りが

めんどくさいなあと

思ってしまった


しかしながら

しばらくして

前にすっぽかしたことを

思い出す


情けなし


おれは

信用がないのだろうか


まあ、いいかげんだよなあ。


改めて自分で納得。


今では

笑い話だが

決算終わりで

調子にのって

先輩の新居

新築住宅への引っ越しを


「手伝います。すぐ行きます」


なんて

東京にいながら

札幌の先輩に言ったのだけど・・


しかし、今にして思えば

宮沢家は

そのころは

まだ幸せの絶頂だったから

ある意味

行くべきだったのかもしれない


もう二度と行けない


そんな過去に後悔。


そのことに

気づいた私は

行動に移る。


まずは、早めに休暇申請。


続いて

自分がもつクライアント

仕事の前倒し


さらにダメ押し


「いやあ、15年ぶりで

 大学の大先輩に会いに

 北海道に行くんです。

 休みますから」


決め台詞をいいながら

休むことを社内にも社外にも

宣戦布告。


そして、

台風も来ず

大雨もふらず

飛行機は無事に羽田空港から

飛び立った。


飛行機が水平飛行になって

驚く


えりこさんからメール


あれだけはいっていた

メッセージ


なりをひそめていた

不気味さ


そしてメールは


出発前日 深夜


「太陽、

 明日これるんだっけ?」


今さらながら

何もかえせず


そのまま

新千歳空港へ


レンタカーを借り

一路、先輩宅へ


途中のドライブは

爽快の一言。


緑の木立、

太平洋を横にみながらの

爽快なドライブ


一直線の道路。


先輩宅近所のTSUTAYA。


なんで北海道で

TSUTAYAともおもったが

思わず

駐車場にいれてしまった。


送られてきた

住所を検索。


家のそばまで行くも

なぜかいやな予感がする。


そういえばえりこさん


「たいよう、

 あんた、何かわるい氣がする」


そういって

よくこわがらせていた


山に行く前に

えりこさんの実家に

ことづけをたのまれて

電話するも


秋田の有名デパートに

つながり


まったく状況のわからない

過去の私


新手のいやがらせではなく

えりこさんの勘違いだったらしい


何しろお嬢で

昔、名門デパートで働いたとか

そうでないとか

その時の電話番号を

私に教えたか


そんな過去がよみがえり

TSUTAYAから

到着の電話


「いやあ、はやかったでないの。

 今、ちょっとビール飲みながら

 床拭きしてるから、

 ちょうどいいんでないの

 TSUTAYAで待て」


切れる

悪い予感。




なし

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