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不協留学  作者: 玲於奈
110/146

さびしい時間

なし

寂しい時間が過ぎる


ご縁がある。

お世話になる。


ご老体は黙す。


ただただ

祈っている


人とのつきあい。


最近はとみに

人とのつながりが

希薄になってきている。


パソコン、スマホ。

携帯。


便利になる分。


何かなくなるような。

忘れていくような。


そんな気がする。


ご老体は

デイズ車内で

何十年前かの借りを返すという。


その気概たるや。


果たして自分には

あるのか


あらためて振り返る。


静まり返った部屋。


虫の声しか聞こえない。


そして、薄暗い電球。

月明かりが差し込む。


時間がとまっているよう。


皆がこうべを垂れる。


ご成仏を願いながら

瞑想しているうちに


自分もお世話になった人を

思い出そうとしていた


大学1年生

学生だった折


都会の人の多さに

私は、

ほとほとうんざりし


それには本当に

慣れなかった。


大学を歩けば

たくさんのサークル、同好会。


勧誘を受けた。


都会にはまったく慣れないが

寂しく

一人でいることに

耐えられず


いくつかの

めぼしい活動を見て回った


何かピンとこなかった


そうこうするうちに

5月連休明け


新緑もまぶしく


いつものように

一人


学内の掲示板を見ていた


A4の地味なポスター


「新入生、歓迎登山


 学生、来たれり」


近郊の山に登山します。

道具は何もいりません。


興味のある方は、

代表まで連絡を・・・


今どき筆で書いている

しかしながら

達筆


筆が踊っている


行ってみたい


代表へ

すぐに電話をかけた。




なし

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