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不協留学  作者: 玲於奈
1/146

なし


「花が散る」


いつの世から

桜は咲いているのだろう。


平安時代か、


それより

もっと前だろうか。




みなが

こころを躍らせている。


いたたまれない。



たえきれず

人の波をはずれ


そこらの

店に

はいる。


大音量。

フラッシュがまぶしい。


学生のころは

寮の

同室がすきで

よく行ったパチンコ。


二人して


「これをいれたら、必ず出る。」

「かならず出る」


と言っては、

おけらになり


実家から送られた米だけで

食いつなぐ


歯車があえば


でれば

出たで、

焼肉屋で豪遊。


はちゃめちゃな生活。


針が左右に

極端に


ふれる




懐かしい。



入り口

すぐの席に。


自身は

忙しすぎて


何十年ぶり。


名前もしらない台。


札を入れる。

どんどん打つ。


球が吸い込まれていく


「リストラされないだけまし」


「よく残れた」


という声ならましだが


「なんで、でていかない」


「まだいたのか」


聞きたくもない声も


かってに耳にする。



どんどん

お金をいれる。


部署替えの

一時金


意味のないもの


ボタンが光るので

どんどんたたく



捨てたつもりが


まばゆい

フラッシュ


台まで

わたしをばかにするのか


やりきれない



店をでる


遠くで店員が私をよぶ


「お客さん、大当たりだよ。

 大当たり。」



なし

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