夜空に浮かぶ、淡い月。
衝動書きしてしまいました……
なのでおなじみ命の保障は、いたしません。
夕暮れ時に光る月。
「月だー‼︎真ん丸だなー!」
「おぉ、本当だな。うん。見事だ。」
「綺麗だね〜。……でもちょっと不気味かも…w」
その下で笑いあっている三人の子供達。
一人は仲間思いで、
また一人はとても優しく、
一人はムードメーカーだった。
中学最後の秋。
秋の月を眺めながら、彼はこう思った。
あと何回、幸せでいられるだろう。
彼らは巻き込みたくない。私事だ。犠牲になるのは俺だけでいい。と。
でも、今は、せめて今だけは、
こうやって楽しんでもいいだろう?
俺にそんな権利は無いかもしれない。もしかしたら、生きる権利だってもう……
罪は償う。一生かけてでも。
だから、こいつらと一緒に笑わせてくれ。
「おーい、何やってんだよ。ぽけーっとした顔して。早くこっち来いよ。」
「そうだよ。ほら、月ももうあんなに登ってるし。」
ハッとしたように彼は走り出すと、小さな声でこう呟いた。
「ありがとう。」