表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/37

「も」。

 小夏たちを見送って寝室に上がるなり、

 ドレスを着たままサチがベッドで駄々をこね始める。


「ああー帰っちゃったよー。寂しいよぉー」


「俺がいるじゃないか」


「うわぁーん! 小さくないよー。柔らかくないよー。いい匂いしないよー」


「頑張る」


「どうやって!?」


 サチは、はあと息を吐いてベッドから身体を起こすと、

 「お風呂入ろ」と立ち上がった。


「え?」


「ん?」


「お風呂入るの?」


「うん」


「それ脱いじゃうの?」


「そりゃ、お風呂入るからね」


「いや、できれば脱がない方向で」


「でも、もう寝る方向で」


「脱がない方向で、しかしベッドには入る方向で」


「言ってる意味がよくわからない方向で」


「昨日も寸止めくらって、すでにフンフンハァハァな方向で」


「ではDVDでも見てフンフンハァハァしてもらう方向で」


「さっちゃんのおっぱいが見たい方向で」


「……一気にフィルターとっぱらったな、おい」


 そう言うとサチはあきれた様子で、ベッドの脇にすとんと腰を下ろした。


「妊娠しても変化のない、粗末な胸ですけどいいのですか?」


「まだ気にしてんの? 俺、貧乳属性もあるから大丈夫だよ」


「貧乳言うな。『も』って何だ」


「いい子だから静かにしてね」


 頭をなで、前から抱きしめると、うなじの辺りに唇でかぶりつく。

 んっ、とこらえたようなサチのかわいらしい声に理性が溶ける。


「その……強くしちゃダメだからね」


「わかってる」


 今日は先に目一杯甘い声をあげさせてやろうと考えながら、

 ゆっくりとサチをベッドの上に押し倒した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ