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降ってきた初恋5

明けましておめでとう御座います。月白です。

今年も宜しくお願いします!

前作も投稿時間を誤ってしまったのに読んで頂けて嬉しいです。ありがとうございます。




side:グレン

恋を自覚して、でも近づくのは何故か怖くて。

俺はレンからレンの友人越しにフレア先輩のプロフィールを教えて貰ったり学園で会えたりしないかとそわそわしたりするようになってしまっていた。

目立つ先輩を好きになると、当然ライバルも多くなるのだけど同時に見つけやすくもあった。


「フレア先輩とセロン先輩がグラウンドでサッカーやってるよ!」

「え!どこどこ?!」


教室で女子がキャアキャア言ってる声に耳をそば立てて、俺も周囲に気付かれないようにグラウンドを見る。

グラウンドではセロンさんとフレア先輩が真剣な顔でサッカーをしていて、二人ともかっこいいなぁとぼんやり思った。


「グーレン。顔、赤くなってる」

「え、嘘?!」

「冗談。赤くはなってないよ」


見惚れてたけど。とレンに笑いながら言われ、思わず頬に熱が集まる。


「恋する乙女は可愛いね〜」

「乙女じゃないし…」

「素直じゃないなー」


そう言って横にきたレンは俺の顔を覗き込んできた。


「グレンはさ、フレア先輩に告白しないの?」

「は、ちょ、え?」

「そんなにキョドんなくても良くない?」

「い、いきなり変な質問するからだろ!」


ますます頬が熱くなって思わず手で覆い隠す。


「だってさ、色々知りたがるのに一番良い手段使いそうに無いから気になって」

「一番良い手段って?」

「セロン先輩に手引きしてもらう」


眼から鱗が落ちたのはこの事だろう。

言われてみれば、確かにセロンさんに頼めばいつだって会わせてくれる気がする。

けど…


「まだ…直接会いたくない…」

「グレン…?」

「女子だったらそう言う事すぐに出来るだろうけど、俺は男だから…」


気持ち悪いと拒否されたら、きっと心が死んでしまう。

折角分かった『好き』の息の根をまだ止めたくない…


「…無神経だったね。ごめん」

「気にしてないから良い」


Ωだと知っているからこそ言ってくれたのだと分かっているから、深く悩まなくて欲しくて頭をポンポン撫でる。


「教室戻ろっか」

「そうだな」


あとでセロンさんに少し相談に乗って貰おうと思いながら俺達は教室に戻った。



「お前まであの恋愛オンチに落ちるとは思わなかった」

「恋愛オンチって…」


放課後、いつも通り屋上でセロンさんと話をしているとセロンさんから溜め息混じりに言われた。


「恋愛オンチって、どう言う事ですか?」

「俺にも当てはまるけど、愛が良く分かってないんだ」

「え…?」


思っても無かった言葉に目をパチパチさせると、セロンさんは苦笑しながら教えてくれた。


「家族や友達にはなれても、誰かの特別にはなれないんだ。フレアはその点に関しては俺より酷い」

「何でですか…?」

「あんまりプライベートな事は教えたくないんだけど…お前だけ特別な」

「はい…」

「フレアは愛自体を無意識に拒否してるんだ。ご両親がきっかけだとは教えてもらったけど、俺もそれ以上は聞いていない」

「もしかして離婚されてるんですか…?」

「そうらしい。あいつも中等部からの編入生だしな」


仲良くなるのに時間がかかったと言われ、俺は一層言葉に出すのが怖くなった。


「お前が、ただの外見でアイツに惚れたとはあまり思わないけど…時間がかかるのは覚悟しておいたほうがいい」

「はい…」


尚更どう距離を掴めばいいか悩んでいると、開くはずの無いドアが開いた音がした。


「セロン、またサボりか?」

「ただの休憩だ。すぐ戻る」

「(フレア先輩の声だ…)」


まさかこんなタイミングで会うなんて思って無くて、心臓の音がやたら煩く聞こえる。

恐る恐る振り返ると、初めて直接目が合った。


「この生徒は…?」

「リーフ先輩の弟のグレンだ」

「あぁ…前に話してた…」


セロンさん達が何か話しているのに、俺の耳には届いてこない。


頭が、身体が、一瞬で沸き立った


この人だ!この人だ!と本能が叫ぶ声しか頭に届いて無くて急激に体温が上がってくる。


「っ……」

「グレン…?」


セロンさんが急に黙り込んだ俺を(いぶか)しんで顔を覗き込んでくる。

でも、俺の身体はガクガクと震えて訳が分からなくて自分で自分を抱きしめた。


「(まだヒートじゃないのに……なんで…?)」


フレア先輩と目が合っただけなのに、なんで?

疑問しか浮かんでこなくて、どうすれば良い分からなくて

俯いていた顔を上げるとフレア先輩が苦しそうに胸を抑えていた。


「フレア?!…お前ら、まさか…!」


何かに気づいたらしいセロンさんは驚いた顔のあと、一瞬だけ嬉しそうな顔をしてすぐに真面目な顔になった。


「フレア、コイツ連れて寮まで帰れるか?」

「多分、な…」

「セロン、さん…?」


一体何が起きてるんだろう

俺だけ状況がわかって無くて、呆然としてるとセロンさんに腕を引っ張られて何とか立ち上がった。


「玄関まで付き添ってやる」

「あり、がとう、ございます…」

「荷物は家に届けておくな」

「はい…」


玄関から先はフレア先輩に支えられながらなんとか歩いて、学園の学生寮に着いた。


「っ…一つ、聞いても良いか」

「なん、ですか…?」


話される声にゾクゾクして、バレたくなくて声が震えそうになるのを堪える


「避妊薬は持ってるのか?」

「避妊、薬…?」

「まさか持ってないのか…?」


呆然とされて、理解が追いついてない俺はどうすれば良いのか聞いてみる。


「何で、避妊薬が必要なんですか…?」

「自分の状態に気付いてないのか…?」


俺の状態…?

確かにヒートの日じゃないのにヒートみたいになってるけど…


「フェロモンが駄々漏れになってる…」

「え…うそ……」


だって今日はちゃんと抑制剤飲んできたのに…


「とりあえず俺の部屋に入るぞ」

「は、い…」


初めて訪れたフレア先輩の部屋にドキドキして、でも身体が言う事を何も聞いてくれなくて。

俺はされるがままベッドに横になった。


「先、輩…?」

「セロンから少し話を聞いている。ヒートの時はいつも病院だったと」

「はい、そうです…」

「俺が相手をしても良いか?」

「え……?」


何の相手を…?


そう聞こうと思ったらフレア先輩の顔が近くなって、唇が触れ合った。


「(俺…キスされてる…?)」


何度も角度を変えてされるキスが気持ち良くて、ふわふわして、もっとして欲しくて自分からも唇を重ねる。


「ゴムしか無いからすまない…」


お前のフェロモンに当てられて限界だと耳許で囁かれて、今から何をされるのかやっと理解した。

俺、先輩とセックスするんだ…


次回は1/12の11時くらいに投稿予定です。

次回は2パターンになるかと思います!(土下座)

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