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詩全集3

↱キリトリ線↲

作者: 那須茄子

地平線に

四角い空がはまる


電線は不揃いな五線譜

鳥がリズムを無視して止まる

信号は意味を失い

赤は停止ではなく

ただの余熱


ビル群の谷間にこだまする

見えない笑い声で振動する


違う時間を刻んでは

定まった拍動を持たない心臓を

名指しして

いつか

すべては無に帰すと

その虚無に

私は最初の色を塗る


地平線に

四角い空がはまる


靡かれるスカーフ

それを手に取るのは

頭のない私だった私


違う時間を刻んでは

定まった拍動を持たない心臓は

いつしか

誰かの息を止める歯車になる


見えない笑い声も

底冷えとともに消え入る

そんな訳ない冷たさ


余熱が身体から抜け出ていき

悪の象徴のように迸る

周期はとうに殺められた


↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱↲↱___________↹_________________↲

↱-----------------↔-------------↲



地平線に

四角い空がはまり

切り取られている

四角い穴ができたところ以外の

余白を明日は持って行く


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