表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でも科学は役に立つ!!  作者: ANK
第一章:未知との遭遇
10/55

-第十話:ラウウルの視る光-

 「ʻAʻole hiki i nā poʻe ʻē aʻe ke ʻike iā ” mālamalama”?」――他の人には「光」は見えないの?


 「ʻae.」――うん。


 ラウウルには他の人には見えない「光」が見えているようだ。それが幻覚の類いなのか、実際に存在しラウウルにだけ見えるものなのかは分からないが、嘘をついている訳では無いことは分かった。


 「Pehea e hana ai kekahi?」――他の人はどうやってやるの?(魔法を使うの?)


 「E aʻo mai nā mākua. ʻAʻole au i aʻo ʻia.」――大人から教わる。僕は教わっていない。


 普通は親から子へ受け継がれていくという意味だろう。忌子のラウウルにはその機会がなかったのだ。それでもラウウルは「光」を見ることで魔法を独力で習得した。


 「Hiki iaʻu ke hana pū?」――俺にも出来るかな?


 「ʻAe. E ho'āʻo e hoʻohālike mai iaʻu.」――うん。僕の真似してみて。


 俺はバケツの前に近づき両手でお椀型を作る。それから「光」を手からバケツの水に注ぐようにイメージする。


 「E hoʻoikaika iki i ke kukui.」――もう少し「光」を強くして。


 「強くする」がどういうことか分からないが、とりあえずより鮮明に「光」をイメージしてみる。


 「ʻO kēlā leo. E noʻonoʻo e kahe ana ka wai.」――その調子。そのまま水が湧き出るのをイメージして。


 俺は川底から水が湧き出る情景を思い浮かべる。その情景が鮮明に思い浮かんだ時、お椀型の手の底から透明な水が湧き出た。


 「kupanaha!」――すごい!


 俺は掌に溜まった水を口に運んだ。


 「美味い!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ