表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/66

食堂4

 「本当いいですよね、ニーチェ」

 「うむ」

 食事がワゴンに乗せられて運ばれてきた。男性は入り口側、女性は病室側にわかれていた。

 ひとつのトレーに一人分の食事が用意してあり、おかわりはできない。トレーごとに患者のネームプレートが置いてあり、自分で歩けるものは各自食事を取りに行った。

 「さあ、行こうマキちゃん」古沢がマキに声をかける。

 「あ、はい」マキは古沢に続いていく。

 栄養バランスの考えられた少量の食事。高齢者はゼリーを食べている。後に医者に聞いたところによると、薬を流し込むためだけにゼリーを飲んでいるとのことだそうだ。マキは気の毒に思った。私もあんな風になっちゃうのかな。いや、それまで生きていられるかどうか。病棟に入った今でも死にたい気持ちはある。古沢さんと付き合えたらいいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ