余波7
平山は執拗に成宮に話しかけていた。
「おばあちゃん、トイレ大丈夫?車椅子だから自分で行けないでしょ?成宮さん連れて行ってあげたら?」
「うん、そうだね」成宮には、平山の言動が空元気にしか見えなかった。ちょっと前なら、一人、食堂で塗り絵かお絵描きしかしないで誰とも関わりを持たない子だったのだ。杉原さんは優しいから、そんな彼女にも時たま声を掛けに行く。下心が無いだけに成宮は特に関心していた。
「成宮さん、私ね退院したらギター始めようと思ってるの。杉原さんみたいに作曲はできないだろうけど、なんかの機会にジャーンって弾けたらかっこよくない!?」
「うん、すごくいいと思うよ」
「お母さんギター買ってくれるかなあ、、、」
「平山さんがいい子にしてればきっと買ってくれるよ」成宮はあまりにも積極的すぎる平田に嫌な予感がしていた。
成宮はバックヤードであるナースステーションに戻った。さっそく大沼さんに話しかけてみる。
「どうですか大沼さん。平山さんちょっと様子おかしくないですか?」
「うん、あれは双極性の躁状態だね。平山ちゃんは感情の起伏が激しいから注意して見張っておいた方がいいね」
「やっぱりそうですよね。僕もおかしいと思うんです。やっぱり杉原くんの自殺が関係しているのかな」
「うん、それは否定できない。ただ彼女にとって、、、」そこでナースステーションの窓をマキがノックした。大沼が反応する。「成宮さん、君は仕事にもどってて。ここは俺が対応する。
意見ありましたが、杉原の事故死はフィクションです。
本人からの要望で事故死という形をとらせていただきました。ご本人はピンピンしてるのでご心配なく。




