僕と彼女とバスルーム
「ただいまー」
学校の授業が終わり帰宅する。
高校に入って一人暮らしを始めたのだが、玄関には女性物の靴が揃えて置いてある。
「おかえりなさい」
足音が聞こえて、誰かが玄関に向かって来ることが分かる。
出迎えてくれたのは幼馴染の朝倉玲奈。まあ、端的に言えば僕の可愛い彼女だ。
同い年の彼女は女子校に通っていて僕の通う高校よりも家に近い。
だから僕より先に帰宅していつも出迎えてくれる。
家に帰れば美少女が待っていてくれるなんて幸せすぎる。
「お風呂沸かしてあるわよ」
「うん、ありがとう」
「フフッ、視線がいやらしいわよ」
それはしょうがないと思う。なんたって、彼女が着ているルームウェアがエロいのだ。
玲奈は黒色のキャミソールとショートパンツを着ているのだけど、全体的に布面積が少なく健康的なふとももに肩や脇なんかが露出していてる。
なにより、1番目に着くのは自称Fカップのおっぱいで目のやり場に困る。
「玲奈が魅力的なのがいけないんだよ」
ホントに玲奈はエロい格好ばかりして……いつもありがとうございます!
「お風呂じゃなくて…私にする?」
それは凄く魅力的な提案だけど、今日は体育の授業もあって汗をかいたから、まずはお風呂に入って汗を流したい。
「いや、お風呂に入りたいかな」
「そう」
手洗いうがいを済ませてから脱衣所で服を洗濯機に入れる。
浴室に入ってシャワーで体全体を濡らしてからボディーソープに手を伸ばそうとしたところでドアをノックされる。
「どうしたの?」
今日の夕食についてでも聞きにきたんだろうか?
「お背中流そうと思って」
そう言ってバスタオルを巻いた玲奈が浴室に入ってきた。
「えっ!? なんでサラッと入ってきてるの!?」
「だって私も入らないと背中流せないでしょ?」
「そういうことじゃないんだけど…」
「でも、直樹は嬉しいでしょ?」
「うん、最高!」
もちろん驚きや羞恥心もあるけれど、それ以上にバスタオルに身を包んだ彼女に体を洗ってもらえるなんて男なら嬉しくないわけがない。
まあ、お互いにそれ以上のことを経験しているから動揺が少ないというのもある。
「直樹のえっち」
どうやらジッーと彼女の体を見ていたのがバレたようで耳元で囁かれた。
「ずっと同じとこばっか見てるね。そんなに好き?」
ついでにバスタオルから覗く谷間に目線がいっているのもバレていたみたいだ。
「うん、大好き」
おっぱいが嫌いな男なんてほとんどいないだろう。
ましてや、玲奈みたいな美少女のが見れるのならなおさらだ。
「フフッ、じゃあ素直な直樹にはご褒美をあげるね」
そう言った玲奈が僕の肩に手をついて背中に乗りかかってくる。背中に2つの柔らかいものが押しつぶされて僕の息子が大変なことになっていく。
「今日も元気いっぱいだね?」
今日どころか毎日元気いっぱいだ。最近は授業中に玲奈の色んな姿を思い出してはムラムラしてきて困っているぐらいだ。
ボディーソープを手に取り泡立てていく玲奈。なんか、女の子が風呂場でボディーソープを手に持ってクチュクチュやってるのってエロいよね。
ただ、僕は知っている。
余裕ぶってる玲奈の顔が赤くなっているのを。
中学時代の玲奈は見た目も心もこんなにエロくなかった。
なんなら幼馴染としては好意を持っていたけど、正直なところ恋愛的には全くの対象外だった。
もともとは太っていることにコンプレックスを持っていて、それが原因なのか引っ込み思案な性格だった。
それがいつの間にかダイエットに成功して、見た目が変化していくのと同時に性格まで変わっていった。
引っ込み思案どころか痩せて自分の美貌に自信を持った玲奈は強気な性格になり…なんならナルシストみたいな一面も出てきた。
そんな彼女に僕はもうアプローチされた。最初は彼女の変化や大胆な行動に度肝を抜かれることも多々あったが、全部僕のことが好きで、僕の為だと分かってからは玲奈の全てが愛おしくなった。
それに厳禁な話しかもしれないけど、エロい美少女に大胆なアプローチをされて落ちない男はいないと思う。
そもそも僕は性格とかスタイルより顔が好みなら何でもいいタイプだ。
そして、痩せた彼女は僕の好きなタイプにドンピシャだった。
好みの美少女に好意を伝えられたらそれは付き合うよね。
それに玲奈はお互いに気心しれた幼馴染で僕もよく知っている存在だから安心して付き合うことが出来た。
いくら性格は気にしないと言ってもクズや馬が合わない相手とは流石に付き合うことは出来ないから。
高校に入ってからは学校は違うけどお互いに一人暮らしを始めた。
それによって、彼女のたかがさらに外れてしまったけど、玲奈のおかげで僕はいま楽しい生活を送れている。