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本格ファンタジーという言葉を考えます!

作者: 佐藤うわ。

 ツイッターを見ていて、本格ファンタジー論争という恐ろしい事件がある事を知りました。何でも出版社の人が「なろう系やラノベのせいで本格ファンタジーがどうとか」みたいな事を書いて、対して「なろうも立派なファンタジーだっ」みたいな人々の間で熱いバトルが交わされたとか。……でも下っ端には全然関係ありません。ハイファや恋愛のランキングにも入った事無ければ、無名の人間には雲の上の論争なのです。

 だので、本格ファンタジーにもなろう系ファンタジーにもどちらにも熱い思い入れが無いので、どっちにも特に「そういうものですカー」というくらいにしかテンション上がりません。でもそれぞれに熱い思い入れがあるから議論が発熱するんですよね。でもなろう系が流行したとしても、別に本格ファンタジーも普通に発表され続けてる訳なので、なろう系のせいで本格ファンタジーが駆逐されたみたいな発想はちょっと、お門違いな気もするのですが……まあ何にしても無名の下っ端には関係無いです……


 じゃあ、気になってるのは何ですかーという事なのですが、それは「本格ファンタジー」というあやふやな名前自体が気になるのです。例えば「今晩の夕食何?」と聞いて「本格欧風料理ですよ」って言われたらどう思いますか? ふざけてんのかって思いませんか。それに対して「今晩の夕食何?」に「フランス料理です」「京料理です」て言われたら意味通りますよね。実際に一般ご家庭に京料理が出て来るかどうかは別として。


 「なろう系ファンタジー」という言葉は「小説家になろうというサイトに投稿されがちなファンタジー小説」という意味ですが「本格ファンタジー」は「本格的なファンタジー」ということ・ものを表すという意味では、なろう系とそもそも比較対象じゃない言葉にズレが生じていると思うのです。料理に例え直すと「料理サイトに投稿されてる料理」VS「本格欧風料理」どっちが偉いか? みたいな良く分からない比較になってる状態です。どっちも定義があやふや過ぎるのに「こいつらの所為でー」みたいな比較はナンセンスな気がする。何が言いたいかと言うと、個別ジャンルを指す言葉に「本格」を使っちゃうのは変でしょうと。オートバイで「大型・中型・小型・本格型」とかあったらどう思いますか? え、一個だけ言葉おかしくない? って思いませんか。

 

 で、本格ファンタジーとは何か? をネットで調べても意味結構バラバラです。世界観が優先だとか、三つの定義があるとか、重厚だとか人によって言ってる事が違う。そうした物に「本格、高尚、上流、上級」という様な等級の意味の言葉を、固有のジャンルの定義に使っちゃうという時点でちょっとな、センスが変だなと。

 定義が良く分からないので、本格ファンタジー〇選みたいなヤツを見てみると、大体が似通った作品を挙げてる。じゃあもう本格ファンタジーじゃなくて「〇〇みたいなファンタジー」つまり「真面目な指輪物語系」という様な呼称の方が「なろう系」という言葉との比較には分かりやすく適している気がする。けど、そういう度にいちいち固有の名前をあげられたら迷惑だろうし、人によって代表例がやっぱり意見が別れてくる。やっぱり新名称は無理かーと思っていた所、凄く適切な名称を考案してしまった。


 料理の例えの所でふと、街中華に対してガチ中華という言葉がある事を思い出したのだけど、それと同じ様に「ライトノベルファンタジー」に対する言葉は「本格ファンタジー」じゃ無くて「ガチファンタジー」という名称にすれば良いと思う。そうすれば「吾輩の神作品が本格じゃ無いと申すかああああ」みたいな怒りを誘発しなくて済む。凄く平和になると思う。


「ラノベやなろう系のお陰でガチファンタジーが退潮した」


 とか言われても不思議と誰も気に障らないと思う。それどころか「残念だね、ガチファンタジーがんばれ!」みたいな気持ちにすらなると思う。おわり。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小説家になろうのファンタジー作品では、世界設定がコンピュータゲームにおけるファンタジーPRGに似ているものが主流だと感じています。 ゲームの世界に転生する話も多いですね。 本格ファンタジ…
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