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フレー

ぼくらはがくせい

作者: 日浦海里

がんばれ受験生

毎日が文字と にらめっこ

口だけの親に おこりんぼ

友達との会話すら めんどう

疲れて頭はもう がらんどう


あれもやらなくちゃ

これもやらなくちゃ


覚えていくこと増えてくばかり


あれもできないな

これもできないな


やりたいことは消えてくばかり


やってもやっても減らない不安

やればやるほど募るの不満

楽になるにはどうする思案

立てても遅れてくばかりの計画(プラン)


頑張らないと辛くなるって

周りも親も言うけれど

どんなに頑張ってみたって

楽になるとは限らない未来で


何のために頑張るのなんて

自分のために決まっているのに

頑張った先で何がしたいか

考えている余裕はなくて


押し付けばかりの毎日の中で

自分らしさを考えてなんて

そんな余裕も与えないくせに

矛盾してるの分かってる?


有限なはずの時間と規則に

追われて絡まれて縛り付けられて

楽しみのないのが僕ら学生(我苦生)



今日も数字と にらめっこ

気持ち割り切れず おこりんぼ

時間割思い出すのも めんどう

全部もう忘れたい がらんどう


あれもやっちゃだめ

これもやっちゃだめ


出来ないことが増えてくばかり


あれもできないな

これもできないな


わからないことも増えてくばかり


やってもやっても減らない問題

やればやるほど募るの課題

楽になるにはどうする議題

詰め込めるだけ詰め込まれるよ供給(サプライ)


知らないことを知っているって

周りも親も喜んだから

自然と頑張ってたってだけで

やりたいことをやっていただけ


何のために頑張るのなんて

自分のために決まっているのに

やりたいことがやらされること

いつの間にかすり替わってて


押し付けばかりの毎日の中で

自分らしさを忘れてたなんて

そんな余裕を失ってたのは

何かを無くしてしまったからなの?




「知ってるよ」って話せることは

昔も今も嬉しいはずで

「それ知らない」って伝えることは

知りたい裏返しだったはずで

「知ってる」ことが楽しかったのは

周りも喜んでくれてたからで

「知ってる」ことが楽しくないのは

周りも当たり前と思うからで




知りたいことを楽しみたい

そんな気持ちにまたなりたい


分かったことを喜びたい

みんなそうならもっといい




毎日本と にらめっこ

雑誌だったら苦にならない


これで終わりと決めるの めんどう

やりたいことならいつまでも


あれもこれもと決めつけるから

あれもこれもが嫌になってくる


やってもやっても足りない不満

やればやるほど広がる一族(クラン)

楽しいからこそ冴えわたる直感

積み上がっていく結果は壮観


有限なはずの時間と規則に

追って追われて縛りを解いて

楽しみしかない僕らは学生(楽生)

知りたいって気持ちが

自然と育っていくように

知りたいって気持ちが

楽しいって思えるように


そんな世界になっていくといいな

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― 新着の感想 ―
[良い点] 心に余裕があって、自分に自信があるときは、楽しさが先立つのですが、追い込まれて行くと物事見えなくなって苦しくなっていきますよね。 同じことをやっていても、その時の自分で変わってきますよねっ…
[良い点]  がくせい。  漢字にすると、なるほどです。    韻の部分がリズミカルで、読んでいて気持ちがいいなぁと思います。 [一言]  勉強しない学生だった冬野は、そこまで追い詰められはしなかった…
[良い点]  本来は権利で自由なはずなのに。  義務が増すと途端に魅力なく映りますよね。  同じ『がく』でも大違いです。  リズミカルにさらりと読めてしまいましたが。  描かれていることは、何…
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