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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夢という名の前世の記憶

作者: 久坂ノノ

「お前が…お前が…」


首を絞めつけられる。痛みはない。ただただ悲しい気持ちでいっぱいになっていた。



目を覚ます。涙が頬を伝う。


ポカポカした陽気が、私の部屋をいっぱいにしている。だが夢の出来事を忘れたくなくて、布団で日差しを遮った。


でも、夢ではハッキリしていた彼の顔はもう思い出せない。ただ大きな悲しみだけが心に残る。涙が何度も頬を伝っていく。

思い出せなくともわかる。私には大好きだった人がいた。だが私は大きな罪を犯してしまった。それで彼は私に詰め寄り、私の首を絞めた。ひと思いに。


悲しみと、私は罪を犯したのだからこの結果は仕方のないことだと諦めがあった。


私と彼は結ばれない。私は罪を犯したのだと。


とある部屋で、言葉を発することも許されず、彼の怒りが読み取れた。首を絞めつけられたと思った瞬間に夢から覚めてしまった。


あの後、私は死んだのだろうか。



朦朧とした中で、涙が止まらない。

多分死んだ。断定した証拠なんてないのに、そう思った。

そしてこれは、前世の記憶だとも。夢だから前世の記憶だとは限らないのに、そう感じる。


なぜならこの悲しみは確かにあって、辛く複雑な想いを抱かせるから。こうして今も涙が溢れ出るから……


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