0,スキル判定
初投稿です。
わかっていないところもたくさんありますが、どうか温かい目で最後まで読んでくださると嬉しいです。
はじめまして!
レイン・ポンサール15歳です!
これから一世一代の超・超・超重要な行事が行われるところです!
え、何が行われるのか知りたいですか?
しょうがないですね〜
一回しか説明しませんよ?
なんと、これから「スキル判定」が行われるんです!
え、スキル判定も知らないんですか?
じゃあ、大サービス!
教えてあげます!
スキル判定は、将来に直結する、さっき言った通り、すごーく大切なモノなんです。
15歳になったら誰でも受けることができます。
スキルとは、言い換えると職業ですね。
勇者になりたかったら勇者のスキルが必要ですし、王になりたかったら、王のスキルが必要ですし、商人になりたかったら、商人のスキルが必要です。
そのスキルの職業に就けば成功するので、スキルさえ決まれば、将来安泰なんです!
まあ、スキルが異なる職業に就くこともできますが、成功するかは微妙なので、この国の教育方針的には子供には夢を持たせない、となっています。
私の夢は安定した生活なので親にとって良いかとは思いますが…
あ、私の順番が来ました。
それでは行ってきますね!
いかにもという感じの村の長老の前に立ちます。
「レイン・ポンサール。
そなたのスキルは……
ない」
「ーーは?」
とたんに激しい頭痛が襲います。
え?
これはスキル判定の効果なのでしょうか?
それともスキルが「ない」から?
いや、でもホントこれヤバイです。
なんかグラグラしますし、幻覚が見えるような気もします。
上と下がわからなくなって、足の感覚がなくなりました。
あ、長老が驚いています。
ということはスキル判定の効果ではないんですね…
そう思ったことと長老の顔を最後に、私の意識は途切れました。