漫才『ヤンデレな彼女と付き合いたい』
※【ゲラゲラコンテスト2】参加作品
二人「はいどうもー」
ツッコミ「突然だけど、ヤンデレな彼女っていいよね。めちゃくちゃ愛されてるって感じがして」
ボケ「確かに。てんちむ可愛いよね」
ツッコミ「ん? あー、それはヤンデレな彼女じゃなくて、天てれな彼女だね。別に天才てれびくん関係ないから」
ボケ「なら大沢あかねは?」
ツッコミ「いや、それも天てれな彼女。というか、もう人妻だから。あと大沢あかねが天てれ戦士だったの、みんなあんま知らないと思うよ」
ボケ「ウエンツ瑛士とかは?」
ツッコミ「男だよね。いや男というか、天才てれびくん出身の人はもういいのよ」
ボケ「リサ・ステッグマイヤーは?」
ツッコミ「それも天てれじゃん。懐かしいな。MCの人だし。山崎邦正がやってた頃の」
ボケ「いやリサ・ステッグマイヤーは外タレな彼女ね。ちゃんと突っ込んでくれないと」
ツッコミ「分かるはずがないよね」
ボケ「なんでこんな簡単なツッコミもできないの?」
ツッコミ「え、僕が悪いの?」
ボケ「太ももにシャーペン刺すよ?」
ツッコミ「絶対そこまで悪いことしてないよね僕」
ボケ「いや法的には刺していいはずだよ」
ツッコミ「とんだ法治国家だよ」
ボケ「法治国家だけに放置できない由々しき問題だよ」
ツッコミ「嘘でしょ…。ここにきてのダジャレは舞台上でうんこしてるのと変わらないからね」
ボケ「ごめんごめん。昨日かいけつゾロリを1巻から一気読みしちゃってさ」
ツッコミ「あれそういうタイプの本じゃないと思うよ」
ボケ「流石きむらひろきさんだよね」
ツッコミ「いやまさかの漫画のほうの作者。基本みんな原ゆたかの原作を読むのよ」
ボケ「で、なんだっけ? 最強ブレーダーを目指すって話だっけ?」
ツッコミ「わしゃ木ノ宮タカオか。いやベイブレードの主人公、知ってる人ピンポイントだから。てかちょっと待って!」
ボケ「なに?」
ツッコミ「薄々気付いてたけどさ…、今日の漫才、20代後半の人しか笑わせる気なくない?」
ボケ「いやいや老若男女を笑わせようとしてるよ」
ツッコミ「あのね。良いこと教えてあげる。子供と老人は、リサ・ステッグマイヤーでは笑わないのよ」
ボケ「マジで! リサ・ステッグマイヤーだよ?」
ツッコミ「リサ・ステッグマイヤーのなんなの? 大ファンなの?」
ボケ「そんな奴いねえよ!」
ツッコミ「ボケてないボケてない。別にボケてないから。シンプルにめちゃくちゃ失礼だから」
ボケ「まあ話が脱線しすぎてるから、そろそろ本題に戻してよ」
ツッコミ「君がそれ言う? いやヤンデレな彼女と付き合いたいって話だよ」
ボケ「じゃあちょっとシミュレーションしてみる?」
ツッコミ「いいの?」
ボケ「なんだかんだ言って、夢中で頑張る君にはエールを送りたいからさ」
ツッコミ「レオパレス21のCMみたいに言うな。いや、やっぱ20代後半の人しか笑わせる気ないでしょ!」
ボケ「まあまあ」
ツッコミ「まあまあじゃないのよ」
ボケ「とりあえず君はデートの待ち合わせしててよ。僕はヤンデレな彼女になってそこに現れるから」
ツッコミ「ここにきてめちゃくちゃ仕切るね」
ボケ「次男だからね」
ツッコミ「関係ないよ。まあいいや。…あー、彼女来ないなー」
ボケ「やっほー。待ったー? ごめんね。収録が長引いてさー」
ツッコミ「え、収録?」
ボケ「鴻上尚史さんとやってるCOOL JAPANのね」
ツッコミ「いやリサ・ステッグマイヤーがやってる番組! リサ・ステッグマイヤーやってんじゃん!」
ボケ「今日はどうする? トライアスロンでもする?」
ツッコミ「リサ・ステッグマイヤーがトライアスロン好きとかいうディティールはいいよ! リサ・ステッグマイヤーが日本トライアスロン連合広報委員をやってること誰も知らないから」
ボケ「インスタ撮っていい? 鍵アカだけど」
ツッコミ「いやリサ・ステッグマイヤーのインスタグラムが鍵アカだという事実!」
ボケ「ステッグマイヤーはねー。あそこ行きたいなー」
ツッコミ「リサ・ステッグマイヤー、自分のことステッグマイヤーとは言わないよ! てかちょっと待って!」
ボケ「どうしたの?」
ツッコミ「この漫才、ターゲットどこ!?」
ボケ「20代後半?」
ツッコミ「もはや20代後半すらポカーンだよ! 子供にいたってはゲロ吐くよ。いやそんなことよりヤンデレな彼女全然できてなかったじゃん」
ボケ「あ、ごめん。外タレな彼女しちゃってた」
ツッコミ「いい加減にして!」
二人「どうもありがとうございましたー」