表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怒りと嘆きの獣道  作者: 龍崎 明
序章 イジュラの森
4/32

第四話 はじめての進化

 翌日。母のいないことに、不安を露わにしたきょうだいたちを宥め、狩りへと出掛けた。

 まず、見つけたのはゴブリンだ。サクっと狩った。相変わらず、不味い。

 たまに、スライムも見つけるのだが、食べるところもほとんどないし、無視した。


 本命、ワイルドボアを発見。みんなで頑張った。1匹、臆病な個体がいて、逃げられた。右の牙を折ってやった。


 新たな獲物も見つけた。


『種族:ワイルドディアー 闘級:F』


 鹿だ。ちょっと、角が危なかったけど、猪より臆病だったから、2匹狩ったところで、後は逃げ出した。


 ちょっと、森の奥を探検した。能力を見れる奴がいなかった。危ないので、静かに帰った。


 ……


『名称: 性別:雄

 種族:ワイルドドッグ・リーダー 闘級:F

 レベル:10/10 状態:健常

 パラメータ

 筋力:110 体力:110 魔力:110 技巧:110 敏捷:110

 スキル

 特性:【異界の魂】【理の声】【自動翻訳】【能力閲覧権:lv.1】【共鳴】

 戦術:【爪牙術:lv.5】【遠吠え:lv.7】【指揮:lv.4】

 魔術:

 耐性:【獣の毛皮:lv.2】

 称号:【異界人】【転生者】【群れの長】    』


 そんな生活を続けて、数日。ようやく、俺のレベルがカンストした。

 さぁ、進化だ!!


〈進化先を表示します〉

〈ワイルドウルフ・リーダー:ただの狼。ワイルドドッグの基本的進化系統。闘級:E。群れの進化先:ワイルドウルフ。〉

〈ダブルヘッド:双頭の魔犬。特殊進化系統、その後の進化系統が魔犬系統に固定される。闘級:D。群れの進化先:ヘルハウンド。〉

〈コボルト・リーダー:犬の亜人。特殊進化系統、その後の進化系統がコボルト系統に固定される。闘級:E。群れの進化先:コボルト。〉


 むむ、うーん。人型になれるから、コボルトと言いたいが、絶対、弱いままだよな。コボルト系統に固定って。となると、ワイルドウルフかダブルヘッドか。頭、二つになったら、どうなるんだ?なんか、怖いな。狼でいっか。闘級一つ飛ばしも、魅力的か?いやいや、双頭の恐怖のほうが強いわ。うん。


 ワイルドウルフで。


〈ワイルドウルフ・リーダーに進化しますか?〉


 イエス!


〈進化を開始します〉


 マムの時みたく、俺が影で覆われる。チラッと見えたが、きょうだいたちも覆われていた。


〈ワイルドウルフ・リーダーに進化しました〉

〈【遠吠え】が【咆哮】に昇華しました〉

〈【獣の感覚】【疾駆】【隠密】を獲得しました〉

〈【能力閲覧権】がレベルアップしました〉

〈【獣の毛皮】がレベルアップしました〉


 ふむ、終わりか。ではでは、能力はっと。


『名称: 性別:雄

 種族:ワイルドウルフ・リーダー 闘級:E

 レベル:1/20 状態:健常

 パラメータ

 筋力:110 体力:110 魔力:110 技巧:110 敏捷:110

 スキル

 特性:【異界の魂】【理の声】【自動翻訳】【能力閲覧権:lv.2】【共鳴】【獣の感覚:lv.1】

 戦術:【爪牙術:lv.5】【指揮:lv.4】【咆哮:lv.1】【疾駆:lv.1】【隠密:lv.1】

 魔術:

 耐性:【獣の毛皮:lv.3】

 称号:【異界人】【転生者】【群れの長】    』


 おぉ、きょうだいたちは?ん?能力平均20?弱体化してるな。普通は、そうなのか?闘級はFか。スキル変化は大体、同じで【連携】を獲得してる。えっと、スキルの効果はっと。


『【獣の感覚】

 獣が持つ優れた五感により、気配を察知する。

 【咆哮】

 咆哮によって、威圧する。格上にも、効果あり。【遠吠え】の効果を内包する。

 【疾駆】

 強靭な四肢によって、素早く駆ける。

 【隠密】

 気配を隠す。索敵系スキルを同レベルまで無効にする。

 【連携】

 集団行動において、能力に補正が掛かる。【指揮】の影響を受けているとき、一時的にこのスキルのレベルが上昇する。                』


 ふむ、純粋に強くなったな。【連携】ってそんな効果だったのか。あと、【能力閲覧権】はレベルアップにより、一つ上の闘級の能力も閲覧できるようになった。


 最後に姿は、うーん、きょうだいを見るに、灰色の毛並みに、ザ・狼な顔。大きさも普通の狼だろ、たぶん。瞳は黒だな、うん。


 よしよし、そんじゃ、明日からも頑張ろう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ