第十九話 確認
魔群暴走の兆候となる情報を確保したギルドは、上級の冒険者に指名依頼を下したらしい。
そして、あれから数日。
王種と目される通常よりも巨大なオークと、それに従う数多の妖鬼系モンスターが発見された。
ギルドはこれにより冒険者全体に強制依頼を下し、俺たちもまた、討伐隊に組み込まれたのだった。
……
森の中。いくつもの冒険者パーティが一定の距離を空けながらも、進軍していた。普段はソロで活動している者も気心の知れた者と一応の小集団は形成している。
俺とブランカもまた、リゼットとレイバックをはじめとした者と一緒にいる。
基本的に、冒険者というのはパーティよりも大きな集団での連携は苦手であり、隊列を組んでも意味はない。さらに、今回は森の中ということでやっぱり意味がなかった。
敵方の数が膨大なため、一人でいることは推奨できないが、それでもギルドから強制されているわけではなく、ソロの者たちも即席パーティを組んでいるのは、皆が今回の戦闘を危険視しているからだ。
連携があってないようなものならば、乱戦は必至。背中を預けることができる仲間が必要であった。
……臭いが強まってきた。俺は、俺とブランカのステータスを最後に確認しておくことにした。
『名称:ルピナス 性別:雄
種族:一角狼(王種) 闘級:C
レベル:67/80 状態:健常
パラメータ
筋力:3012 体力:2374 魔力:2541 技巧:2765 敏捷:3333
スキル
特性:【異界の魂】【理の声】【自動翻訳】【能力閲覧権:lv.4】【魔獣の感覚:lv.6】【支配:lv.2】【忿怒の罪:lv.1】【再生:lv.3】
戦術:【爪牙術:lv.7】【獣魔咆哮:lv.4】【疾駆:lv.5】【隠密:lv.6】【奇襲:lv.5】【槍術:lv.4】
魔術:【獄炎:lv.3】【火魔術:lv.4】【水魔術:lv.1】【風魔術:lv.3】【土魔術:lv.2】
耐性:【魔獣の毛皮:lv.5】【支配無効】【獄炎無効】
称号:【異界人】【転生者】【孤高の主】【忿怒の魔王】』
『名称:ブランカ 性別:女
種族:獣人(狼、アルビノ種) 天職:聖女
レベル:32/200 状態:健常
パラメータ
筋力:423 体力:532 魔力:755 技巧:324 敏捷:682
スキル
特性:【神聖性】【獣人の感覚:lv.3】【魔王の寵愛】【忍耐の罰:lv.1】
戦術:
魔術:【神聖魔術:lv.4】【回復魔術:lv.6】【強化魔術:lv.4】
耐性:【諦観】【孤独耐性:lv.5】【飢餓耐性:lv.4】【痛覚耐性:lv.7】【毒耐性:lv.2】【睡眠耐性:lv.3】
称号:【忌み子】【献身の乙女】【魔王の花嫁】【忍耐の勇者】』
俺のステータスはこれまで総合的に上がっていたものにばらつきが生まれた。ステータスの傾向は速攻型。スキルは師匠に習った四つの魔術が生え、魔獣系スキルのレベルが上がっている。
ブランカは衰弱の状態異常が外れ、本来のステータスを取り戻した。さらにレベルが上がることで魔術師の傾向はあるが、獣人ゆえに身体能力にも優れる。魔力だけならば、D級上位と言ったところ。後は、回復魔術を中心にレベルが上がっていた。
これで負けることはないはずだ。テイマニアのギルドには、最高でC級までの冒険者しかいないようだが、オークはそこまで強い魔物じゃない。
王種だって、俺が出張れば済む話だ。
「ルピナス?」
『大丈夫だ。勝つぞ』
「うん」
ブランカの声にそう答えれば、彼女は満面の笑みを浮かべて、信頼を表してくれた。




