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怒りと嘆きの獣道  作者: 龍崎 明
第一章 従魔の街
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第十六話 治療依頼

 アンデッド退治の依頼をこなした日から半月ほど、町や冒険者としての活動にも慣れた俺たちは、今はギルドの休憩所の一角に座して、とある依頼をこなしていた。


「はい、お大事に」

「おぉ、ありがとう、嬢ちゃん!」


 冒険者の男がブランカに礼を言って去っていく。


「次の方、どうぞ」

「いつもすまんな」

「いえいえ、仕事ですから」


 ブランカの呼びかけに、別の冒険者が正面に座る。どうやら、左足に傷があるようだ。ブランカはそこに手をかざして、魔力を送る。


 すると、傷はみるみるうちに塞がり、綺麗さっぱり消えてしまった。

 冒険者はいくつかの硬貨を支払い、礼を言って去っていく。ブランカは、それを笑顔で見送った。


 もうお分かりだろう。これはギルドと個人的に結んだ契約に基づく治療依頼だった。流石、聖女といったところか、ブランカの【回復魔術】はレベルに対して強力で、ほとんどの治療をこなすことができ、この町の冒険者の仕事効率が上がった。

 最初のうちは、ギルド職員、主にアリカの同伴で行われていたが、その有用性に気づいた冒険者たちはブランカを気に掛けており、トラブルの発生はないだろうと判断されて今は、ブランカの気まぐれで行われている。そもそも、すぐそばに俺が伏せているので、よっぽどのバカでない限りトラブルも問題ではない。


「ふぅ」


 客の切れ目に、ブランカがため息を一つ。


『お疲れ』

「うん、ありがとう、ルピナス」


 脱力する様に、俺の毛に顔を埋めるブランカ。当初は、緊張からか、口調も安定しなかったが、今はだいぶ打ち解けている。


「ブランカじゃーん!調子はどう?」


 そこに唐突にかけられた声。振り向けば、ここしばらくでブランカが仲良くなった従魔師の冒険者の少女が近づいてくるところだった。隣には、彼女のパートナーである猪がのそのそと並んでいる。しかし、あの猪どこかで見たような?


「あ、リゼット。うん、調子は良いよ。そっちは?」

「私も絶好調!とは言い難いけど、ぼちぼちだよ?レイバックも頑張ってくれるしね」


 そう言いながら、リゼットはレイバックの頭を撫でた。レイバックは嬉しそうに目を細める。


「ねね、明日あたり一緒に依頼どう?」

「うーん、大丈夫。一瞬に行こう」

「じゃあ、約束ね?明日の朝にギルドで!」

「うん、ギルドで」


 リゼットの誘いに乗り、明日は依頼に出ることとなった。

ども、明です。


えぇ、今は拙作「屍は黙考する」の方に集中していまして、こちらは気分転換程度の更新となります。はい、そのあたりご了承のほどお願いいたします。


「屍は黙考する」の方は、吸血鬼な主人公の最強系のお話になります。でも、ハーレムとかありません。作者は人間関係が苦手なのです。


えぇ、ではまたお会いする日を楽しみに、その間、別の先生方の作品でも読んでいてくださいまし。


最後に、評価のほどよろしくお願いします!

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