お星様、僕を
「いつもの空はいらない」君はそう呟いた。
「このままじゃ殺される。期待に潰される」
君の目に僕は今、映っていますか?
そんな僕の問いかけは、聞こえていないようだ。
止められない。止められない。
僕に君は止められない。
手を伸ばす。手を伸ばす。
ここに繋ぎ止めたかった。
君は落ちる。落ちていく。
悪い夢のようだ。
流れ星が落ちていく。
君の願いと共に。
僕は叫ぶ。叫んでいる。
全て僕の所為だ。
見下ろしたら、もういない。
ただ赤が残っている。
嗚呼、お星様、僕を――……殺してくれ。