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1分で読める短編シリーズ

カメラに映る景色

作者: 優木貴宏

彼は綺麗な景色に向かってカメラを構えている。


彼のカメラは良いものらしく詳しくない私にはよく分からない。


撮った物を確認して彼は嬉しそうな笑顔を浮かべている。


「このカメラで撮ってみる?」


相手できてなくて私がつまんなそうにしていると感じたのか彼はそう声をかけてきた。


一度貸してもらいカメラから景色を覗くと確かに美しい風景が並んでいた。


でも、私は一枚も撮ることなくカメラを返す。


「やっぱり私にはよく分からないから、気にせずにどんどん好きなものを撮ってて」


そう私が言うと、彼はこちらにカメラを構え一枚撮った。


「俺の好きな人」


照れながら彼は呟くとまた景色を撮りはじめた。


彼との時間は好きだ。


でも、それ以上に好きなのは彼が写真をとる瞬間でその一瞬を私はこっそり隠し持っているデジカメに納めていくのだった。

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