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日常に戻ったと実感した

遅くなりましたm(__)m

「そうか、カレンも見てないか」


 意識を取り戻した後、念の為と言われ城で一日過ごし、俺は城で面倒をみてくれていたクロと保管されていたグラムと一緒に宿屋へと戻った。

 城にいる間はセシリーと一緒にいる事が出来て良かったのは良かったのだが、途中から扉の奥から見張られている気配を二つ感じ、それは城を出るまで続いた。


 あれはきっと国王と王子だろう。


 途中で何度か気配が消えたけど、あれはきっとフィリスさんが二人を怒ったんだ思う。

 でも、それにも負けずに見張りの気配が途絶える事はなかった。


 そんな見張り付きではあったが、ゆっくりとセシリーとの時間を過ごせたのは良かった。

 そうして、城を後にした俺はセシリーにカレンが街に滞在していると聞いて、カレンを探し、いつもカイトの相談で使っているカフェでカレンと会っている。


 ちなみに今日はグラムとクロは留守番だ。


 それで今カレンに聞いていたのは、洞窟内で見た人影と俺の下に現れた魔法陣の事だ。

 幸いにも俺の身体は魔法陣によって受けた衝撃で身体がどうこうなっている訳でもない。


 でも、あの人影みたいなのは、この事件に絡んでいるだろうし気になるって事でカレンに聞いてみたけど、カレンはその時、光り出した魔法陣から魔物が出て来たのでそちらを見ていたので、俺の下に現れた魔法陣には気付かなかったみたいだ。


 それに人影に関しても魔物に気がいってたのもあるかもしれないけど、気配を消していたようでカレンは気づかなかったみたいだ。

 Sランク冒険者が気づかない程、気配を消せる人物……か。

 それか、俺の見間違いってのも考えられるけど……。


「でも、ショーマが言う通りあの場に誰かいたとなると、それはそれで問題だな。いくら私が魔物の方へ気が行ってたとしても、普通なら気付く。私に気付かれずに、いや、おそらくあの場にいた誰もが気付いていた様子はないところを見ると、Sランク冒険者三人に気付かれずに事を起こしたことになる。そうなれば一大事だ」


 確かに。

 こうやって聞いてはみたものの、何か見つけていればもっと問題になっていてもおかしくない。

 城の中で聞こえた話も魔法陣までだったし。


「いや、俺の見間違いかもしれないしな。なんせ雷魔法喰らってビリビリしてたからな」


 ここは下手に話を大きくしない方が良いだろう。

 それに疑いたくないけど、魔族という可能性もある。


 仮にそうだとしたら、人間と魔族の共存を目指す俺にとっては悲しい事だが、その魔族を止めなければならない。

 そうだった場合、カレン達に見つからなかった事を喜ぶべきか……なんとも複雑だ。


 Sランク冒険者を上回る魔族なんて……いや、考えても分からないな、一度魔王城に戻って確認しないと。


「ん? どうした? 何か心当たりがあるのか?」


「いや、なんでもない。その時の事を思い出していただけだ」


 危ない危ない、カレンは感が鋭いんだった。

 迂闊な態度はできないな。


「それでどうだ? 他に何か思い出せるものはあったか?」


「いや、人影と魔法陣の事も思い出して見たけど、はっきりとは言えないな。もしかしたら何かを見間違えたのかもしれない」


 俺は内心、ドキドキしながらも見た目上は落ち着いて言葉を返す。

 この話はここまでだな、何か違う話を……ダメだ、思いつかない!


「あれ? ショーマ君、心変わり?」


 この聞きたくない声は……。


「何しているんですか、ショーマさん!!」


 そして、そいつの声を聞くと必ず聞くこの声。


「早まるな、おまえらが思っているような展開じゃない」


 振り返りながら言うと案の定そこにはアースとミリアがいた。


「何がですか!? 男女二人で店でお茶なんてデート以外のなんでもありません!!」


 ミリアは俺が言った事に余計に激昂して叫んでくる。

 ダメだ……こいつ、怒ったら人の話聞かないタイプだわ。


「おいアース、ミリアを止めてくれ」


「いや、今回ばかりは力になれないな。僕もミリアの方が正しいと思う」


 ……この恋愛バカップルが!!

 しかも、今回ばかりっておまえはいつも俺の力になってないじゃないか!


「おいカレン! こいつらに誤解を解いてくれ!!」


 なおも、怒って言い寄ってくるミリアに俺はカレンに助けを求める。

 すると、カレンは俺を見てニヤリとして口を開いた。


「なんだショーマ、せっかく誘ってくれたから私もその気でこうやって衣装を気にしてきたのに」


 そう言うカレンは確かに冒険者の姿とは違い、白いシャツに黒いスカートといった私服で来ている。その姿はカレンだけに可憐なお嬢様……決して洒落じゃないけど絵になっている。

 

 って違う!!


「おいカレン!! おまえこんな場でジョーダンを――っ!?」


「ショ、ウ、マ、さん!! ゆっくり話しましょう!!」


「いや、俺は無実だぁぁぁあああああ!!!!」


 店内に俺の声が木霊する。


 さっきまでシリアスな感じだったのになんでこんな展開に!?

 それにカレンの事、まともな奴だと思ったけどやっぱりまともじゃない!!


 俺はそう思いながらも、普段の日常に戻ってきたんだなと思うのだった。


少し仕事等が忙しくて更新スピードが遅れますが、これからもよろしくお願いしますm(__)m

(2月、3月は忙しいかと思われますが、できる限りの時間で執筆したいと思います。ただ、最近疲れ気味で夜起きてられないので……遅くなったら申し訳ないですm(__)m )

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