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図書室

今回少しだけ百合成分があるかも…?とはいえそんな気になるほどではないはずです。

それと今回のお話は後半が読みにくいので設定とか興味ないって方はざっと飛ばしても話の流れとしては問題ないです。

 思わず話が弾んでしまったことで若干のぼせ気味になりつつ3人ともに風呂場からあがり、バスタオルで体を拭いていく。

水に濡れた髪の毛が体に張り付いていて非常に扇情的な姿をした美女が2人も目の前にいるので、慌てて目線を逸らし気持ちを落ち着かせる。


(ふぅ~…まだ直視するとやばいけど雰囲気にはなんとか…)


「イーリス?顔真っ赤だけど大丈夫?」

「は、はい!少しのぼせてしまったようです…だ、大丈夫なので!」


 水滴を拭いた後はすでに慣れた手つきで服を着ながら視線を落として直視しないようにしていると下から覗き込んでくるソフィにどぎまぎしながら答える。


「ならいいけど…でも確かについ長湯してしまったわね。」

「でも、とっても楽しい時間でしたよ!」

「私も同じ気持ちよ!よかったら発つまでの間これからも一緒にお風呂入らないかしら?」

「勿論喜んで!」


 恥ずかしさはあれど、やはり美女2人との風呂を断るなどという事は微塵も考えていないあたりかなり役得としてみているようだ…


 その後、髪の毛を昨日と同じくヴィヴィアンに髪の毛を乾かしてもらい、櫛で梳いて整えた後はローブを羽織り自室へと戻ろうとするが…


「ねえ、イーリスがよかったら今日一緒に寝ない?」

「えっ?そ、そうですね…いいですよ!」

「それではお荷物を運んでおくので、イーリス様は先にソフィ様の自室へと一緒にお戻りください」

「わざわざありがとうございます」


(とは言っても剣とか皇帝から貰った白金貨やギルドカードの入った腰下げ袋くらいなもんだが…しかもインベントリ擬装用だから何も入ってないが)


 そんな事を考えながらソフィの自室へと案内されるので、さっそく一緒に入るとその室内はまさに一国の姫であることを感じさせる内装であった。

 ベッドには御伽噺に出てくるようなゴシック様式の天蓋付きベッドに、身だしなみ用のドレッサー等々、同時に女の子らしさを感じさせる室内だ。匂いを嗅いでみればなんだか良い匂いが漂っているような気さえしてくる


(おぉ、まさに『お姫様で女の子な部屋』って感じだな…俺の女友達なんて皆ガサツだからあげてもらっても俺の部屋と対して差が…いやこれはやめておこう…)


 思わず前世の事を思い出してしまうが、あまりいい思い出ではないのですぐさま思考を切り替える。


「寝るとはいってもお風呂上りだから少し体を落ち着かせる為に少しゆっくりしましょう?」

「そうですね、それじゃあまた私の故郷の話でもしますか?」

「お願いするわ!」


 しばらくするとヴィヴィアンが荷物とミルクティーを持って戻ってきたので、そのまま雑談をしていく。

 言われるまでもなく、こういった事を当たり前のようにできるあたりが恐らく王室メイドとしての実力なのだろう。


「そうだ、ヴィヴィアンさん。これから呼び捨てで呼んでも平気ですか?」

「勿論でごさいます。」

「じゃあこれからよろしくね?ヴィヴィアン!」

「こちらこそよろしくお願いします」


 その後も数十分ほど話していると…


「ふわぁ…眠くなってきたわね。そろそろ寝ましょうか」

「そうですね、夜更かしは肌に悪いですし」

「…旅をしているのにも関わらず肌が綺麗なイーリスが言っても説得力に欠けるわ…」

「あ、あはは…そうだ、ヴィヴィアンも一緒にどうですか?友達として今日は一緒に寝ませんか?」

「いえ、私はあくまで従士ですのでそういう訳にはいきません。…この服を着ている間に限りますが。」

「ふふ、それじゃあ待ってますね」


 その後は3人寝ても問題ないほどに大きなベッドでイーリスを真ん中にして川の字で寝たため、二人の寝息を間近で感じてしまうが不思議とそのまま意識を落としていくのだった。



―――――――――――――――



 陽が昇ったことで明かりが部屋いっぱいに差し込むことで次第に意識を覚醒させていく。


「ふわぁ…ん、んん~~?」


 体を起こして伸びをしようとしたところで何かが腕にひっかかる違和感を感じたのでふと、自分の右腕を見るとがっしりと自分の腕を掴むソフィの姿が確認できる。どうやらイーリスの腕を抱き枕のように使っていたようだ。

ヴィヴィアンはすでに起床しているようで左側のベッドは完全に冷えている


「くす…ほら、ソフィ?もう朝ですよ?」

「ん…んん~?ふわぁ…イーリス?そっか、今日は一緒に寝たんだったわ…ふぅ、久々に誰かと一緒に寝たからとても寝心地がよかったわね」

「そうですね、私も今日はとてもよく寝れましたよ」

「もう少しこの寝心地を味わいたいの…もう一度一緒に寝ましょう?」

「とっても魅力的な提案だけど、残念ながらヴィヴィアンは許してくれなさそうですよ?」


 そう言いながら目を扉に向けたのと同時にトントン。とノック音が聞こえてくる


「ソフィ様、イーリス様。朝食のご用意ができました。」

「ほら、その代わりに一緒にご飯を食べましょう?」

「むぅ、わかったわ…。」

「(頬含まらせて唸るなんてあざとすぎる…可愛いぜ!!!)ほら、早くベッドから出ますよ」

「あぁ~、まだ秋雨の月(10月)だというのになんて寒いのかしら…」

「はいはい、ほらほら」


 蓑虫みのむしのように包まるソフィをベッドから引き剥がした後はこうなることをやはり予見してか、ワゴンで食事を持ってきたヴィヴィアンと共に朝食をとっていくのだった。



「そういえば、今日少し調べたい事があるんですけど資料室のようなとこはありませんか?」

「はい、ありますよ。」

「ホントですか!入っても大丈夫でしょうか?」

「最重要機密区画は無理ですが、調べごとをするくらいの資料ならここの兵士達にも一般公開されているので平気ですよ。」

「それじゃあ案内お願いします!」


そのままヴィヴィアンについていき、その部屋に入るとそこでも圧倒されてしまう。


(うぉ…まるでFFやハリーポッターのみたいな図書館だな…)


 4mはありそうな巨大な書棚が立ち並び、吹き抜けの2階構造は流石は国が管理する図書室なだけあるといったところだろう。


「ここの蔵書量はクレイで一番ですから、調べ物もすぐにできると思います。」

「なるほど…それにしてもでかすぎてどこに何があるかというのが少しわかりにくいですね…」

「それならばここの司書に聞けばよろしいかと思われます」

「わかりました。」


 言われるがままに探している資料関連を伝えると、棚の番号を言い渡されたので、棚の資料を一通り取った後は、次々と目に通してはヴィヴィアンから貰った紙で整理のために書き出すというギルド資料室と同じ事をして5時間ほどかけて情報を整理していくのだった。


(ふぅ…なるほど…ちょっと一旦自室に戻ってもう一度整理だ。)


少し後ろにて待機していたヴィヴィアンと共にそのまま自室へと戻っていく。


「少し一人で整理したいので外で待っててください。

「承知しました」


(まさかこっちじゃスキル制ではなくなってるなんてな。)


 アディではレベルが上がる事で基礎能力(ステータス)上昇とジョブスキルポイント貰えるのでそれを使用することでキャラクターの強化をする事ができる。


 しかし、現実となったアディではスキル制はなくなり、代わりに本人の技量面、才能面に全て反映されるようになっている。

つまり、プレイヤーのように好きな時に好きなように好きな職好きな傾向に変えることが適性が無ければできなくなってしまっているのだ。


 その為極一部を除き、一般的な冒険者一人が就くジョブは一つに絞り込まれてしまうので他職のスキルを使用する事ができないのだ。


 プレイヤーにおけるSP振りによる構成決めも本人の向き不向きによって自然とその構成へと成長するようになっている。

そして、その成長が一定ラインに達すると、スキルの使い方を体が覚えたり、上位のジョブへと変わるので、その時に初めてそのスキルを使用する事が可能となる。


 例えば全く戦士に適性のない魔道士(メイジ)戦士(ウォリアー)について一生をかけて勉強をしても、スキルの使い方を体が覚えれないので使用する事は不可能だ。


 しかし、逆に裏を返せばゲーム時代ではジョブは一つしか選択できなかったが、才能さえあれば全てのジョブスキルを覚える事すら可能なのが、このアディが現実となった時の最も大きなった変更点である。


(俺の今のジョブは聖騎士(パラディン)だが、本来は1lvに戻るとはいえいつでも好きなジョブに変更が可能な体だ…もしや最高位ジョブスキルを入れた全てスキルが使用できるのか…?)


 早速、試しに魔道士(メイジ)をやっていた頃の記憶を掘り返して使用していた魔法ウィンドウを思い浮かべてみる。すると…


「おぉ!やはり想像した通りか!」


 思わず声を出したその画面には聖騎士では使うことができないはずの魔法が並んでいたのだ。


(しかし、全部というわけではないんだな。…待てよ?この使用可能な魔法欄どこかで…そうか!ゲーム時代にやっていたジョブだ!この世界では使用できるジョブスキルが経験したジョブのみというわけか。)


 彼女の場合、全職中もっとも範囲の広い攻撃魔法を得意とする分、補助技はほとんど使用できず、防御も紙装甲の大賢者(ワイズマン)と状態異常攻撃、隠密、奇襲などに特化した分、やはりあまり防御力の高くない暗殺者(アサシン)、を経験済みだったので、それらのジョブ魔法は使用可能なようだ。


(ふむふむ…他のジョブもこれから覚えれるのかどうかは不明だが、生産系ジョブ以外は色んなジョブを転々としたのはこの世界では無駄にならないってことか!こりゃまさしくチートだなぁ…)


「ヴィヴィアン、ちょっといいですか?」

「はい、お呼びでしょうか」

「明日、ダンジョンで試したいことがあります。着いてきてくれませんか?」

「勿論でございます。それでは明日までに準備を整えておきます」

「お願いします。」


 そうして、昨日と同じく3人でお風呂に入ったりした後にまた同じく3人でベッドへと就くのだった

図書館のイメージとしてはトリニティ・カレッジ図書館をモデルにしてるので、もしよかったら画像検索などで見ながら読んでもらえれば思い浮かべやすいかなって思ってます

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