告白
今回ほんの少しエロいです。
筆がのっちゃって結構描写しちゃったけど大丈夫なはず…
魔力が減った影響か多少の脱力感と空腹を感じるようになっていたので、食堂へと向かうとマリアンネがすでに食事をしているようだ。皇帝の姿と側近の姿が見えないところをみるとこないだと同じく執務室だろう。
席に座り、ヴィヴィアンに食事を運んできてもらうように頼んだタイミングで皇后が話しかけてくる
「イーリスちゃんこんにちわ、あなたも食事かしら?」
「はい、今日の食事は楽しみなんですよ」
「そうなの?何かあったかしら…」
「実は昼間に厨房に行って自分の故郷の料理の味を再現してもらったんですよ」
「どういう料理かしら?」
「天ぷらと呼ばれる料理ですね。水と卵白で溶いた小麦粉で素材を包んで油で揚げる料理です」
「テンプラ…?名前も調理法も聞いた事のない料理ね…それ、私もいただけるかしら?」
「勿論です!ただ、私の故郷では大衆向けの庶民料理だったんですが…大丈夫ですか?」
庶民に広く食べられている料理を国のトップが食べても体裁的に平気なのか?といった意味で問いかけるが…
「クレイで広く食べられている料理なら五月蝿く言う人もいるでしょうけど、そのテンプラはクレイでは誰も知らないのでしょう?なら、平気よ。」
「そ、そうなんですか…」
(周りがうるさくなかったらこの国の庶民料理も好んで食べるって事だよな…なんというか、本当に色々と広いというか…オープンすぎやしないか?まぁ、いかにも傲慢そうで狭そうなあの蛙貴族よりはいいんだけれど。)
そんな事を考えているとヴィヴィアンと話の流れを汲んですでに用意していた侍女達が「天ぷら」運んできたのでさっそくその天ぷらを頂くことにする
「いただきます……ん~、やっぱりサクっとして美味しいですね」
(本当は天つゆがいいんだが…鰹節も醤油もないから仕方ないな。まぁ天ぷら専門店なんかじゃ塩のみらしいからこれはこれで良しとするか)
「これは…中はふわっとしているのに外はサクっとしてるなんて変わった食感ね…味付けは塩だけなのがまた素材と食感の楽しさを引き立ててるわ」
「実は他にも色々とあるんですが…米がないとやっぱり難しいですね…」
「コメ…っていうと確か昔に交易品としてもたらされていた物かしら?時間はかかると思うけど、よかったら頼んでおきましょうか?」
「いえ、近いうちにここを出るつもりなので戻ってきたときにお願いします!」
「わかったわ、それじゃあその時は任せて頂戴!」
「はい!」
その後も食事を取った後は、ソフィを誘ってこないだの庭園で今後の予定の話をする
「そう…来週には…」
「はい、少し気になることができたので明日はその調べごとをするんですが、それを終えた後はそろそろ旅立とうかと思ってます。旅に必要な魔法も教えてもらったので、一番近くにあるダンジョンで腕慣らしをしたら出ようと思ってます」
「それじゃあ、その日は盛大にお見送りしますわ」
「あはは…嬉しいんですが、なるべく目立たない限りでお願いしますね?」
「ええ、勿論!」
その後は今日の食事に出た天ぷらの話、矛盾がなるべく起きないように言葉を選びながら故郷の話をして交友を深めていき、そろそろ解散といったところで…
「ねえ、イーリスが良かったらお風呂一緒に入らないかしら?」
「えーっと…そうですね…」
(こんな可愛い子と一緒のお風呂とか色々とヤバいけど翼が見られるのもヤバいんだよなぁ…うーん…天人族がこんな面倒な設定じゃなけりゃな…)
「無理なら無理って言っても平気よ?」
「いえ…恥ずかしいというのもあるんですが…その…」
「イーリス様、よかったら私がお話しましょうか?」
歯切れの悪いイーリスを見かねてか、ヴィヴィアンが助け舟を出してくる
「え、えぇ…小声でお願いしますね。」
「勿論です。」
以前、咄嗟についた嘘をヴィヴィアンがソフィに耳打ちすると顔が険しくなっていく
「そんな事が…そうとは知らなかったとはいえ嫌な思い出を思い出させてごめんなさい…そんなの誰にも見せたくないわよね…」
「い、いえ!その、でもソフィなら大丈夫かな…なんて」
「えっ?」
「実はヴィヴィアンさんにもいつか言うつもりだったんですが…その事で少しお話したかったので侍女の方もすみませんがヴィヴィアンさんだけでお願いします」
「…はい、わかりました」
こうして何故か重い空気が漂う中で浴場へと着いた一行はしばしの沈黙の後にイーリスが口を開く
「その、最初に謝らないといけないんですが、実は火傷の話というのは嘘なんです」
「「えっ?」」
「なんで嘘をついたのかと言うと、こういう事情だからです。」
ゆっくりとローブを外していく。すると、突然イーリスの背中が膨らみだし完全に脱ぎ去った瞬間にその白く大きな翼が姿を現す。
「私は、天人族なんです。今まで黙っててごめんなさい。天人族は世間では滅んだことになっているので、面倒な事になるのを避けてあまり人の目には晒したくなかったんです。でも、数日だけでもこの国と皇帝を見てこの国なら…ヴィヴィアンさんとソフィなら信用できると思ったんです。…あの、ヴィヴィアンさん?ソフィさん?」
反応が返ってこないことに気が付き、心配そうに問いかけると意識が戻ってきたのか反応が返ってくる
「あ、は、はい!つい見惚れてしまって…でも、秘密を打ち明けてくれてありがとうイーリス。私とヴィヴィアンそしてお父様を信用してくれて嬉しいわ。でも、とっても綺麗ね」
「ええ…白く美しい翼とこれもまた細部にまで拘りを感じる意匠が施されたワンピースが流れるような美しい銀髪によって映えていて、本当に美しいです…」
「あ、ありがとう…でも、恥ずかしいからそんなに色々言わないでください…お二人も素晴らしいですよ?」
(二人だって今まで見たことないくらい可愛いんだから…いや、うちの子を褒められるのとっても嬉しいんだけど、なんか凄くこそばゆいな)
「ふふ…ありがとね?でもイーリスももっと自信もっていいのよ?本当に可愛いんだから…それじゃあさっそく一緒にお風呂に入るわよ!」
「精一杯お手伝いさせていただきます」
と、言うが速いかさっそくソフィが脱ぎ始めてまだ下着姿ではあるがその白く綺麗な柔肌がイーリスの目の前に現れる
「うわぁ!す、すいません!」
「えっ?なんで謝るの?」
「あ、いや。つい…今までこうやって誰かと一緒に入ったこともなかったので…」
「それじゃあ私達が始めてかしら?嬉しいわ」
「そ、そうですね…」
そう喋りながらもソフィはどんどんと脱いでいき、その見事なプロポーションがイーリスの前に現れる。
白く、きめ細かな肌に腰にかかる金糸のような美しい髪が肌に少し張り付いて何ともいえぬ色香を放っており、イーリスよりも少し身長が低めなためか少し胸が控えめではあるが、その形は張りの感じられる見事な造形をしている。
脚もスラっと伸びていてグラマーというよりはスレンダーな体系といったところだろうか?
(うわぁ…うわぁ……めっちゃ綺麗だな…い、いいのか?これ?いや、見た目から考えれば女同士だから問題ないし、むしろ恥ずかしがりすぎると怪しまれるしもっと堂々と…うわぁ…)
前世では女友達は居ても友達以上の関係に進んだことがなく、更にソフィほどに美人な子は見たこともなかったので思わず釘付けになってしまう。
「そ、そんなに見ないでください…恥ずかしいですわ」
「はっ!すいませんつい見惚れてしまって…」
慌てて視線を横に逸らすとすでに同じく裸になったヴィヴィアンが今度は目に入ってくる。普段は三つ編みに結ばれている綺麗な赤毛が解かれた事で普段とはまた違う印象を感じる。
175後半あるイーリスはこの世界の女性の中でもかなりの高身長だが、ヴィヴィアンも同じくらいあるうえにFはありそうな程に大きい胸部ではあるが、形はまったく崩れず、瑞々しい張りを感じさせる見事な双丘にこれまた同じく釘付けになってしまう。
普段着ているメイド服はかなりゆったりした服だった為に今まで全く気がつかなかったようだ。
まさに出るとこは出て引っ込むところは引っ込む多くの男が好みそうなグラマーな体系をしている。
「イーリス様?どうしました?」
「はっ!いえ…な、なんでもありません!」
(あかんあかん…なんだこれ、やばすぎないか?女性の裸ってこんなに綺麗なのか?イーリスを姿鏡で見た時は確かにこの世の物とは思えないほどに美しいとは思ったが、何かこんな引き込まれる感じはなかったんだよな…やっぱ自分の体っていうのもあるけど、愛娘って認識が強いからだろう。しかし、この先色々と耐えれるのか不安だ…)
童貞感丸出しのイーリスだが、なんとか表情には出ないように堪える
「イーリス様?お手伝いしましょうか?」
「いえ!だ、大丈夫です!」
慌てて自分も脱ぎ始めてお互いにお風呂場へと向かっていく。
その際もやはり褒めちぎられてしまい元から赤くなっていた顔が更に赤く染まってしまうのだった。
「それじゃあ先にソフィ様のお背中を流しますね。その後すぐにイーリス様のお手伝いをさせていただきます」
「大丈夫ですよ、私一人でも洗えますから…あ、でも髪の時はお願いします(髪の毛の洗い方にもコツがあるみたいだが、俺はよくわからんしプロに任せるのが一番だしな)」
「わかりました」
その後ソフィの体を洗い終えたヴィヴィアンは次にイーリスの髪の毛を洗い始める。
「あの、今度髪の毛の洗い方を教えてくれませんか?正しい髪の毛の洗い方というのを知らないので…」
「勿論です!イーリス様の髪は最高級の絹のように綺麗で触り心地がいいんですから是非覚えてください!」
「お願いします!」
「翼も洗いましょうか?」
「はい。とはいっても汚れが非常に着きにくいのでお湯で軽く流すだけでも大丈夫ですよ」
「わかりました。…これはまた見事な肌触りの羽ですね。王室御用達最高級羽毛をはるかに超えてます」
「ふふ、この翼は天人族の証ですからね。自慢の翼ですよ?ソフィも触ってみてください!」
「ではお言葉に甘えて…まぁ、これは…こんなに触り心地のいい感覚は初めてですわ。」
「この翼は天人族の象徴だからこそ触れていいのは信用した人だけにしています。でも、この翼に触ったのはソフィ、ヴィヴィアンさん…お二人が初めてなんです。私にとってはお二人が最初のお友達です。…少ししたらここを発ってしまうけれど、それでも私はお二人を絶対に忘れません。」
「イーリス…」「イーリス様…」
「すいません、少し暗くなっちゃいましたね、でも本当の事ですよ?…さて、それじゃあお風呂に入りましょう!」
はにかみながら喋った後、恥ずかしさを紛らわすために浴室へと向かうが…
「イーリス!わ、私も…私も本当の友達になってくれたのは貴方が初めてなの!だから、私も絶対にイーリスの事忘れませんわ!」
「戦闘部門王室メイド長ヴィヴィアンとしてこの心にしかと刻み付けました…!」
「(ヴィヴィアンさんやっぱり只者じゃなかったか…)ふふ、よろしくお願いします!」
その後、3人一緒に浴室へと入る。
「ふぅ…やっぱりお風呂はいいですね…」
「イーリス様も普段からお風呂に?」
「そうですね、私の故郷ではお風呂は特に重要視されていて、国民全員が毎日入るくらい好きですよ」
「それは凄いわね…マヤミルもお父様の力によって、他国とは比べ物にならないほどに美しく綺麗な国だけれど、イーリスの故郷も綺麗好きなんですね」
「ゴミをなるべく出さないよう工夫もしている国で『もったいない』という言葉があるんですよ」
「モッタイナイ?どういう意味なんでしょうか?」
「使えなくなったものも、すぐに捨てるのではなく、修理や工夫をすることで別の用途として使えるようにする事を指すと思えばよろしいかと」
「とても良い心がけね…。「イタダキマス」も思ったけれど、一度でいいからイーリスの故郷に行ってみたいですわ」
「ええ、その時は是非どうぞ!」
(前作にはコメ料理があったし、作った会社も日本好きだからもしかしたら本当に日本によく似た国があるかもしれないしな)
そうやって様々な談笑を交えながらまさに裸の付き合いをすることで更に交友を深めていく3人であった。
何か違和感を感じて話を見返したら最初ヴィヴィアンは栗色の髪の毛の色になってました…ごめんなさい…赤毛の方が好きなのでこのままいかせてもらいます!すみません!




