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生活魔法

遅くなった上に短いですが、次の更新はかなり早めにできると思います

 厨房を出た後、夜に出るであろう天ぷらを楽しみにしながら自室へと戻ったイーリスは、ローブを取った後ベットへと寝転び、これからの事を考える。


―――――――――――――――


 うーん、見て回れば回るほどにこの都市はいいな…

王城、貴族街だけでなく、下町もインフラが整備されているのか全然異臭もしなかったけど、トイレとかの下水関係が全部纏められているのが大きいんだろう。

 流石に水道や電気があるわけじゃないから下町は共有井戸がいっぱいあったけど、井戸端会議みたいになっててそれはそれで何だかいい感じだったなぁ。


 なんというか、ホントこの街は住み心地がいいな~、こういう大きな街には付き物のスラム街もなかったし、王城とはいえ一人になれる風呂に入れるのもでかいな。

 イーリスを綺麗に保つ面でも俺の精神面でもお風呂や歯磨きといった身だしなみは大切にしたいしなぁ。

 ただ、街から街へ移動したり、共有の風呂場しかないときは我慢するしかないかな……待てよ?この世界がゲームじゃなくなったからには一部の仕様の壁を突破できるんじゃ…!


 いくらリアルに作られていてもゲームである以上、仕様上できない事は絶対にできないようになっていたのである。

例えば彼女の飛行能力だが、数十mまでしかあがれない高度制限もあり、立ち入り禁止エリアによる見えない壁(仕様の壁)、対空魔法等の存在により飛行というアドバンテージはほぼ無しに等しく、ほとんど見た目だけとなっていた。


 しかし、現実となった今ではどこへでも飛ぶ事ができ、上がれる高度も2000m付近までは上がることができる。

 空への攻撃手段も戦争により多くが失われた今は飛行のアドバンテージが大幅に上昇していることになる。


 そこで考えたのが、身だしなみに関する魔道具、もしくは魔法であった。

さっそく思いついたイーリスはベルを鳴らしてヴィヴィアンにかけあってみる


「清潔魔法ですか?ありますよ、水系統の魔道士メイジでそのような魔法を使う者が遠征時に必要とされている為に貴族達には重宝されています。魔道士に適性がなければ難しいでしょうが…イーリス様であれば問題ないと思われます」

「…?あれ?魔道士系のジョブ専用の魔法というわけではないんですか?

「ジョブ専用魔法…ですか?」


(ううん…何か話が微妙にかみ合わないな…オスカルさんと戦ったときも無詠唱魔法に驚いてたが、アディの魔法は最上位でも詠唱じゃなくて発動モーションだったからほぼタイムラグはないはずなんだよなぁ。もしかして、この辺もゲームの世界じゃなくなった影響か…?)


「あー…な、なんでもないです。それで、その魔法を教えてもらえませんか?」

「わかりました、それじゃあルース様に掛け合ってきますね」


 しばらくすると許可がとれたようなので、さっそく何度か使っている訓練場へと向かうと、魔術師風の格好をした男性がこちらに挨拶をしてくる


「フリードと言います、イーリス様にお教えできるなんて光栄です!」

「は、はい…今日はよろしくお願いします」

「それではさっそく、まずは顔などを洗うのに使う【クリーンウォーター】からいきますね。イーリス様は聖騎士なので私の呪文を復唱するだけで大丈夫だと思います。」

「わかりました」

「いきますね。『我、身を清める水を求めたり!クリーンウォーター!』」


 そう叫んだ瞬間、フリードの目の前には30cmほどの水球が浮かび上がる


「この魔法は顔や体などを洗うための魔法で作られた水なので、飲むのには向きませんが身を清めるのには問題ありませんよ。それとこの状態を維持したままだと魔力をもってかれるので、すぐに器か何かに移すのが良いですよ。」

「なるほど…それじゃあ真似してみます!『我、身を清める水を求めたり!クリーンウォーター!』」


 すると、魔法ウィンドウから魔法の選択をしていないのにも関わらず、ほんの少しだけ魔力が抜けるあの感覚を感じた瞬間、目の前にはフリードとは大きさの異なる直径1mほどの大きな水球が現れる


「あれ?できたにはできたけどなんだがでかいですね…?」

「込める魔力が強いとその分魔法の威力…この場合大きさに反映されるので、これだけ大きな水球ができたのでしょう。しかし何ともない様子を見る限り相当な魔力をお持ちなんですね。」

「頑張って鍛えたかいがあったってことですかね?それで、これを小さくしたい場合は魔力が抜ける感覚を抑えればいいんですね?」

「そうですね、ですが保有魔力が多い分、抜ける感覚が感じにくく調節は難しいので頑張ってください!」

「わかりました、ありがとうございます!」

「それじゃあ次いきますね」


 こうしていくつかの清潔魔法を習ったイーリスはその後夕食時となったのでさっそく、今日の昼間に教えたテンプラを楽しみにしながら食堂へと向かうのだった

この先の話を考えていたら固めてなかった設定が出てきたのでそれを決めるのに時間がかかってしまいました…

リアルの方も課題提出が終わり、ひと段落ついたので2日更新に恐らく戻れると思います。


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