第39話:『おばちゃん、仲間たちと総攻撃を仕掛ける』
虚無の空間に、影の根源の咆哮が響き渡った。
「……光よ……!!
お前を……消す……!!」
黒い霧が渦を巻き、
巨大な影の腕が何本も生え、
まるで世界そのものが敵になったかのような圧迫感が広がる。
ユウトが叫ぶ。
「おばちゃん!! あいつ……本気や!!」
トモエは一歩前に出た。
「せやな。
ここからが本番や」
影の根源は低く笑った。
「……光は……影を生む……」
「……お前が光である限り……
我は……永遠に存在する……」
バルドが剣を構える。
「うるさいわ!!
トモエは光や!!
せやけど、お前みたいな悪意は必要ない!!」
エリナが魔力を高める。
「影の核の“心”は救われました。
残っているのは……“悪意の塊”だけです!」
サラが魔法生物を飛ばす。
「この子たち……震えてるけど……
逃げへんって言ってる……!」
カイルが杖を握りしめる。
「僕らが……おばちゃん先生を守る!!」
トモエは仲間たちを見渡した。
(みんな……ほんまに強くなったなぁ)
(せやけど……ここからが正念場や)
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◆ 仲間たちの総攻撃
影の根源が巨大な腕を振り下ろす。
「グォォォォォッ!!」
――ドォォォォォンッ!!
地面が砕け、
黒い衝撃波が一行に襲いかかる。
バルドが前に飛び出す。
「《鉄壁斬》!!」
――ガァァァンッ!!
剣が影の腕を受け止め、
衝撃波を少しだけ弱める。
「ぐっ……重い!!
こいつ……力が桁違いや!!」
エリナが叫ぶ。
「《光壁・最大展開》!!」
――パァァァッ!!
光の結界が広がり、
衝撃波をさらに弱める。
サラが魔法生物に指示する。
「《光の羽》!!」
――ヒュンッ!!
光の羽が影の根源の周囲を舞い、
霧を削っていく。
カイルが杖を掲げる。
「《光弾》!!」
――パァンッ!!
光弾が影の根源の胸に当たり、
霧が少しだけ揺れる。
ユウトが叫ぶ。
「《光の矢》!!」
――シュバァァッ!!
光の矢が影の根源の腕を貫き、
霧が散る。
影の根源が低く唸る。
「……光……
小さき光が……我を傷つける……?」
トモエは叫んだ。
「みんな!! 今や!!
畳みかけるで!!」
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◆ 影の根源の反撃
影の根源が巨大な影の翼を広げた。
「……ならば……
我も本気を出そう……」
――ドクンッ!!
虚無の空間が歪み、
影の根源の体がさらに巨大化する。
ユウトが叫ぶ。
「おばちゃん!!
あいつ……もっと大きくなった!!」
バルドが歯を食いしばる。
「くそっ……これ以上強くなるんか!!」
影の根源が腕を振り下ろす。
「グォォォォォッ!!」
――ドォォォォォンッ!!
衝撃波が結界を砕き、
仲間たちが吹き飛ばされる。
「うわぁぁぁっ!!」
「きゃあっ!!」
「ぐっ……!!」
エリナが倒れ込みながら言う。
「結界が……持たない……!」
サラが魔法生物を抱きしめる。
「この子たち……限界や……!」
カイルが震える声で言った。
「僕……もう……魔力が……!」
ユウトが必死に立ち上がる。
「おばちゃん……僕ら……負けへん……!」
トモエは歯を食いしばった。
(あかん……みんなが限界や)
(うちが……なんとかせな)
影の根源が冷たく言った。
「……光よ……
お前の仲間は……弱い……」
「……お前が光である限り……
彼らは……影に飲まれる……」
トモエは影の根源を睨んだ。
「そんなわけ……」
「あるかい!!」
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◆ おばちゃんの“光”が変化する
トモエの体から光が溢れた。
――パァァァァァッ!!
影の根源が揺れる。
「……なに……?
この光……先ほどより……強い……?」
トモエは胸に手を当てた。
(うちは……一人やない)
(みんなが……うちを信じてくれてる)
(その想いが……うちの光を強くするんや)
「うちはな……
みんなの想いで光っとるんや!!」
光がさらに強くなる。
ユウトが涙を流す。
「おばちゃん……!」
バルドが叫ぶ。
「トモエ!!
その光……本物や!!」
エリナが言う。
「おばちゃんさんの光……
“心の光”です!!」
サラが魔法生物を飛ばす。
「この子たちも……光に反応してる!!」
カイルが震えながら言う。
「おばちゃん先生……
あなたは……本物の光や……!」
影の根源が怒り狂う。
「……光よ……!!
ならば……試してやろう……!!」
――ドクンッ!!
影の根源が虚無の空間全体を覆うほど巨大化した。
ユウトが叫ぶ。
「おばちゃん!!
あいつ……世界みたいに大きくなった!!」
トモエは深呼吸した。
(影の根源……)
(あんたを倒さな、この世界は救われへん)
(せやから――)
「みんな!!
うちは行くで!!」
仲間たちが叫ぶ。
「行けぇぇぇ!! おばちゃん!!」
「あなたならできます!!」
「光を届けて!!」
「僕らがついてる!!」
トモエは光を纏い、
影の根源へ向かって走り出した。
「よっしゃ!!
最終決戦・後編、始めるで!!」
虎柄シャツが光を反射し、
虚無の空間を照らした。




