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ミナミのおばちゃん、異世界で心の影を救います  作者: ぽそまる


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第38話:『おばちゃん、影の根源との最終決戦』

虚無の空間に響く影の根源の咆哮は、

まるで世界そのものを震わせるようだった。


「……光よ……トモエ……」

「……お前を……消す……」


黒い霧が渦を巻き、

巨大な影の腕が形を成す。


ユウトが叫ぶ。


「おばちゃん!! 危ない!!」


トモエは一歩前に出た。


「大丈夫や。

 うちは……逃げへん」


影の根源は低く笑った。


「……光は……影を生む……」

「……お前が光である限り……

 我は……永遠に存在する……」


バルドが剣を構える。


「うるさいわ!!

 トモエは光や!!

 せやけど、お前みたいな悪意は必要ない!!」


エリナが魔力を高める。


「影の核の“心”は救われました。

 残っているのは……“悪意の塊”だけです!」


サラが魔法生物を飛ばす。


「この子たち……震えてるけど……

 逃げへんって言ってる……!」


カイルが杖を握りしめる。


「僕らが……おばちゃん先生を守る!!」


トモエは仲間たちを見渡した。


(みんな……強くなったなぁ)


(せやけど……ここからが本番や)


---


◆ 影の根源、襲来


影の根源が腕を振り下ろす。


「グォォォォォッ!!」


――ドォォォォォンッ!!


地面が砕け、

黒い衝撃波が一行に襲いかかる。


「うわぁぁぁっ!!」


バルドが剣で受け止める。


「ぐっ……重すぎる!!」


エリナが結界を張る。


「《光壁・最大展開》!!」


――パァァァッ!!


しかし、影の根源の力は強すぎた。


「きゃあっ!!」

「エリナ先生!!」


サラが魔法生物に指示する。


「守って!!」


魔法生物たちが光の羽を広げ、

衝撃波を少しだけ弱める。


カイルが叫ぶ。


「《光弾》!!」


――パァンッ!!


しかし、光弾は影の根源に触れた瞬間、

霧に吸い込まれた。


「効いてない……!」


影の根源は冷たく言った。


「……弱い……」

「……光が……揺れている……」


トモエは歯を食いしばった。


(うちの光……揺れてる?)


(そんなわけ……)


影の根源は続けた。


「……お前は迷っている……」

「……自分が光なのか……災いなのか……」


「……その迷いが……光を弱めている……」


トモエは胸に手を当てた。


(……迷ってる)


(確かに……迷ってる)


(うちは……この世界に必要なんか?

 それとも……災いなんか?)


ユウトが叫ぶ。


「おばちゃん!!

 迷ったらあかん!!」


トモエはユウトを見た。


「ユウト……」


ユウトは涙をこらえながら言った。


「おばちゃんは……僕の光や!!

 街のみんなの光や!!」


「災いやなんて……絶対違う!!」


バルドも叫ぶ。


「トモエ!!

 お前が来てから街は救われたんや!!」


エリナが言う。


「あなたの光は……人の心を照らす光です!!」


サラが言う。


「おばちゃんさんがいなかったら……

 私たち、何度も危なかった……!」


カイルが叫ぶ。


「おばちゃん先生は……僕の希望や!!」


トモエの胸が熱くなった。


(……そうや)


(うちは……一人やない)


(みんなが……うちを必要としてくれてる)


(それが……うちの光や)


---


◆ おばちゃん、覚悟を決める


トモエは影の根源を睨んだ。


「影の根源……

 あんたの言うこと、信じへん」


影の根源は揺れた。


「……なぜだ……?」


トモエは胸に手を当てた。


「うちは……この世界に必要とされてるからや」


「街の人にも……ユウトにも……

 みんなにも必要とされてる」


「せやから――

 うちは光や!!」


――パァァァァァッ!!


トモエの体から光が溢れ、

虚無の空間を照らした。


影の根源が揺れる。


「……光……!!

 なぜ……ここまで……強い……!!」


トモエは叫んだ。


「うちは一人やないからや!!」


光が影の根源にぶつかり、

黒い霧が吹き飛んだ。


「……ぐ……あああああ……!!」


影の根源は怒り狂った。


「……光よ……!!

 ならば……試してやろう……!!」


――ドクンッ!!


虚無の空間が歪み、

影の根源が巨大な姿へと変貌していく。


ユウトが叫ぶ。


「おばちゃん!!

 あいつ……本気出してきた!!」


バルドが剣を構える。


「全員、構えろ!!

 ここからが本当の戦いや!!」


エリナが魔力を高める。


「結界、準備します!!」


サラが魔法生物を飛ばす。


「みんな……おばちゃんさんを守って!!」


カイルが杖を掲げる。


「僕も……戦う!!」


トモエは深呼吸した。


(影の根源……)


(あんたを倒さな、この世界は救われへん)


(せやから――)


「よっしゃ。

 最終決戦、始めるで!!」


虎柄シャツが風に揺れた。

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