表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とあるアプリで出題されたテーマから紡がれるセカンドストーリー  作者: 砂坂よつば


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/38

20話【愛情】ト【終わらせないで】

 夏季補習初日の朝、萌香は母親と朝食を食べていた。


萌香「マミィのご飯ってどうして美味しいのぉ」


萌香の母親「それはね。私の愛情がた〜っぷり入っているからよ」


萌香「そっか、だから美味しいんだね。じゃあさパパがご飯作った時美味しくないのは愛情が入ってないから?」


萌香の母親「それは、違うわよ(笑)ちゃんとパパも愛情が入ってるのよ。ただ……」


萌香「ただ?」


萌香の母親「パパは料理が下手なだけ(笑)。仕事で家族が揃う機会が少ないけど、いつも電話やメールで萌香の事が好き過ぎて心配しているくらいだもの。たまにはパパにメールしてあげてね。きっと大喜びするから」


と言い母親は、自分と萌香の食べ終わった食器を重ね合わせキッチンの流し台へ運び、洗い始めた。

一方萌香はTVに映る天気予報を確認したあと洗面所で歯を磨き、2階の自分の部屋へ通学カバンを取りに行った。

この後、母親が運転する車で最寄駅まで乗せてもらう事になっている。食器を洗い終えた母親が玄関先で萌香の名前を呼んでいる。


萌香の母「萌香〜!そろそろ、出ないと遅刻するわよ」


萌香「は〜い」


慌てて自分の部屋から出て玄関まで走ってきた。

この時萌香の携帯の画面には父親宛てに♡マークだらけの文章をメールで送信していた。


_______________________

 

 夏季補習で学校に登校して来た萌香。これから3日間空き教室で補習授業が行われる。

教室の周りを見ると、ちらほら同じクラスの人もいれば、クラスの違う全く知らない人もいた。萌香は空いている、窓際の席へ座る。予鈴が鳴って、本鈴が鳴り始めた頃一人の男子生徒が教室に入って来た。


大神「ま、間に()うた」


男子生徒の背後に高身長で褐色の肌をしたクレオパ◯ラに似た黒髪ストレートロングの女性教師が声を掛ける。


女性教師「大神君、遅刻ね。」


大神「カ、カバちゃん!?今日だけ多めに見てぇや。お願いやから」


カバちゃんと呼ばれた女性教師こと樺本(かばもと)は萌香のクラスの副担任である。因みに担当教科は世界史だ。


樺本「ん〜。賄賂(わいろ)次第ね」


大神「はぁ?賄賂?それ教師がしたらアカンやろ」


樺本は鼻で笑う。


樺本「フッ、甘いわね。大神君この学校は賄賂が(まか)り通る学校よ!!」


大神「アホくさっ。付き合ってられへん」


そう言って大神は空いている萌香の隣の席に座る。


樺本「ちょっとまだ、交渉中よ!勝手に会話を終わらせないで頂戴!!」


夏休み中の静かな廊下で樺本の声が響く。背後から樺本の右肩を誰かが2回叩いた。


樺本「なんですか!また遅刻者です……か」


後ろを振り向いた樺本の顔が青ざめていく、肩を叩いたのはヒ◯ラーに似た生活指導の教師だった。

彼は校長に夏期補習中、学校の廊下の見回りを頼まれていたのだ。


生活指導「樺本先生、その賄賂について詳しくお聞きしたいので今から、ご同行願います」


樺本「え?あ、……はい」


樺本は項垂れた様子で指導室へ連れて行かれてしまった。

数分後樺本の代わりにやって来たのは、部活で偶然職員室に居た教師だったという。


20話End


お題【愛情】24‘11/28

  【終わらせないで】24‘11/29

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ