13話【また会いましょう】ト【秋風】
パジャマパーティーで萌香の家に訪れた真珠星と委員長は目の前のキングペンギンの剥製に驚いていると後ろから萌香の母親が嬉しそうに二人に話しかけた。
萌香の母親「よく出来た剥製でしょう〜。友達から譲ってもらったの」
と言って萌香の母親は作りかけの夕食の準備をする為玄関から入ってすぐ右隣にあるリビングへ向かう。何か言いそびれたのかドアノブに手をかけたまま振り返り、真珠星達にご飯が出来るまで自由にして良いからと伝えるとドアを開きリビングの奥にあるキッチンへ向かった。
剥製の前で立ち止まったままの二人に痺れを切らした萌香は二人の手を取り、2階にある自分の部屋へと連れて行く。
荷物を置いて少しリラックスしたところで萌香の母親が夕食が出来上がったと伝えに来た。
夕飯は煮込みハンバーグとサラダと冷製スープの洋食だ。夕食を終え一人ずつ順番に風呂に入った。
萌香の母親が2階の客間に三人の布団を用意したからと言ったので、三人はその部屋へ飲み物や軽いお菓子を持って向かう。
いよいよパジャマパーティーの始まりだ。
話の内容は自分の好きなこと、今ハマっているもの、学校のことや恋愛のことを語り合った。
萌香が恋愛のことで悩んでいるようだ。真珠星達は興味津々で聞いている。
萌香「屋上で見つけたあのかっこいい人、実は……この前の遠足の時にいたの!どうしたらお近づきになれるのかな」
委員長は推理小説に登場する探偵や警察官になった口調で話す。
委員長「……つまりあの人とは同じ学年ってことね」
萌香は首を上下に振り、今更になって恥ずかしくなって顔を掛け布団で覆う。数分後ドアをノックする音が聞こえ、静まり返る三人。再びドアがノックされたので、萌香は反射的に返事をした。
萌香「は〜い」
ノックの音の正体は萌香の母親だった。
萌香の母親「深夜12時回ったからキリのいいところで寝なさいね〜」
とだけ伝え部屋に入ることはなかった。三人は歯を磨き布団に入り寝ることにした。
翌朝、朝食を食べ終え午前中にはパジャマパーティーは無事に終わりを迎えた。母親が朝一仕事だったので歩いて駅の改札口まで向かう。萌香は笑顔で二人を見送っている。
萌香「今日はありがとう。また明日ね〜」
真珠星「うん。じゃあね」
委員長「こちらこそありがとう。楽しかったわ。明日、月曜日にまた会いましょう〜」
真珠星と委員長は手を振りながら駅のホームへ向かう。
二人の姿が見えなくなるまで萌香は改札口に立っていた。
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船星の家の近所にあるスーパー内で漢気じゃんけんをして負けた大神は生徒A、Bを見て呆れていた。
大神「お前ら、船星を見習って少しは遠慮せぇや」
生徒B「負けた奴が悪い」
生徒A「うん、うん。女々しいこと言うなよ」
船星「お金足りなければ僕が出すよ」
大神「だ、大丈夫や。気にすんなや」
と言った矢先、会計をすると大神は有り金を全て出しても足りず不足分を結局船星が支払った。
大神「船星、ごめんなぁ。出してもろうた分はバイト代入ったら返すわ」
船星「別にいいよ」
大神「あかん!金の貸し借りはきっちりせんと。どんなに仲の良え恋人や夫婦でも“秋風が吹く“って言うやろ」
生徒A「それを言うなら“金の切れ目が縁の切れ目“じゃね?」
全員一瞬沈黙の後大神を除いた三人は爆笑していた。
大神は恥ずかしくなって一足先にスーパーを出て行ってしまった。三人は慌てて袋詰めの終わったスーパーの袋を持って大神の後を追う。
秋風が聞こえてくるのはまだまだ先、夏の暑い日差しの中大神達は船星の家に帰って行くのだった。
13話End
お題【また会いましょう】24‘11/14
【秋風】24‘11/15




