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握った手



 ジェーミャに連れられてやって来たのは北都の城内。城の地下。見張りと扉をいくつも超えてやって来た場所にあったのは水。


 「お風呂。ゴンゾーはそう呼んでたわ」

 「オフロ?」

 「こうして水を溜めている容器のことよ」


 俺には水の鏡に見えた。薄暗い光の中でこちらをわずかに映している。底が見えないことに恐怖を感じる。これがワープの印。


 「アカリ? どうだ?」

 「うん。印が書かれている。見えないけど、感じる」

 「入れば分かるって」

 「待てジェーミャ、これに入ったらどこに出るんだ」

 「王宮のど真ん中。謁見の間よ」

 「その奥の部屋に紅がいるのか」

 「基本はね~」

 

 ならばその前に騎士がいるだろう。ワープして即戦闘になるはずだ。予め武器を作っておくか。


 「やる気満々だね~」

 「お前はどうするつもりだ」

 「そうね~。ほんとならここに残りたいけど、あなたを援護してやろうかしら」

 「よろしく頼む」


 ライセは手を差し出した。もちろん何も握っていない。驚いたジェーミャはニヤリと笑って、彼の手を握った。


 「こちらこそよろしくね」


 ジェーミャを先頭にライセとアカリが水に足を踏み入れる。彼らの体は濡れることなく沈んでいった。

3話まで考えて見切り発車した今作です。成り行きで進んできました。自分でも想定外の展開になっておりますが、次で最終章だと思います。


設定や流れをしっかり考えていればまた違った物語になったでしょうが、それはまた機会があれば書きたいと思います。

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