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両断



 「私の印の紙飛行機をたくさん飛ばせば、きっと隙が作れる」

 「その瞬間に俺があいつを──」

 

 ライセに刀が降りかかる。二人が話しているその隙を侍は逃さなかった。


 「くっ!」とっさに生み出した2本の短剣でライセはそれを受け止めた。刀は次にアカリを狙る()。だがその視界に、ただの紙が飛び込んで来た。


 「爆発の印!」

 「ほう、見事」

 

 侍の顔が爆発する。しかし爆風が去った後、刃に映る顔は澄んでいた。


 「構えているだけじゃないんだな!!」今度はライセの剣が振り下ろされる。短剣ではなく長剣。新たに生成したものであった。〝ギーン〟と音を鳴らし、日本刀はそれを受け止める。


 侍の顔は笑っていた。


 「ただの不死身ではないようだ」(つば)迫り合いを制したのは日本刀。長剣の力を受け流し、肘を引いて一閃。ライセの左肩を突いた。

 

 「くっ!」ライセは長剣を投げつけた。次に空の手のひらを侍に向けて、黒炎を放つ。が、刀は炎を恐れない。刀は黒炎を両断し、ライセの左手を斬り落とした。


 「まだだ!」右手が撥ね上げられたのはその直後。ライセは自由に使える手が無くなった。

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