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3異世界生活 マーニン島

 


 俺が初めての生活拠点に選んだのは人も少ないマーニン島。

 この島の気候は二層の温度があり北部は温度が高いエリアで年中最低気温は20℃を下回ることはなく最高気温は33℃ほど。

 中部と南部は冷涼な気候で冬は0℃を下回る日は少なく、夏に関しても20℃を上回る日は多くない。

 そんな気候も手伝ってか、この地は沢山の植物が育っている。

 この地には本来なかった魔物植物なども難破した船の積荷が漂着して海側で芽吹いたものや生息する魔物などに餌として食べられ内陸に運ばれてふんの中から芽吹き野生化したものと様々。


 俺が降り立った場所は人の住む小さな街まで徒歩で1時間ちょっと。

 馬だと30分という距離の川が目の前に流れる中部の森だ。

 川向かいにはさらに大きな森があり背後にはこの島唯一の山がある。

 山といっても木はなく岩と草原の600メートル程の山だ。

 川の上流には湖もあるそうなので近々行ってみよう。


 ちなみに街まで徒歩1時間の場所だが人通りは基本的にはないらしい。

 …というのも、川沿いに道はあるが、馬車が通れるほど広いものではなく、さらに、この森が原因らしい。


 そう魔物だ。


 魔物がしょっちゅう出るから危なくて通れない。

 なので生活物資を運んだり街から街へと移動する大通りは迂回うかいするように作られ、馬や人が休憩できるような店や街はそちらの大通りにある。

 まれに、この島の山にだけ生えてる貴重な薬草を探しに人が訪れるらしいが、それでも港町のある南部の方から来るのでまず遭遇する事はない。

 森といえば盗賊など悪い輩が潜んでいそうだが、この島のこの森に至っては身入りもないためいないらしい。

 むしろこの森が原因だしね。

 つまりここに近づく者は魔物以外いない。


 そういう所なので人にさらわれて売り飛ばされる事はなさそうだ。


 魔物については俺には魔法があるから、きっと大丈夫なんだろうと思っていた。


 がっ!!!!!!


 ステータスを確認して驚いた。


【 名 前 】 タクミ・イトウ

【 年 齢 】 24

【 職 業 】 転移者

【 レベル 】 1

【 体 力 】 100

【 魔 力 】  ♾

【 スキル 】 全属性の魔法に適性あり

   魔力操作Lv1

【 固有スキル 】 △

【 加 護 】 △


 ざっくりしたステータスが出てきたよ。

 さらに△をクリックする感覚で内容詳細が閲覧できた。


【 固有スキル 】   サーチスキル Lv10

  ワールドディクショナリーLv10

  メモスキル Lv10

  マジックボックス Lv10

  言語理解スキル Lv10

  結界魔法 Lv10

  付与魔法 Lv10

  契約魔法 Lv10

  空間魔法 Lv10

  転移スキル Lv10

  (行ったことのあるところ限定)

  鑑定スキル Lv10

  感知スキル Lv10

  複製スキル Lv10

 

【  加 護 】 創造神 オーデンの加護

  大地と豊穣の神 フレイの加護

  愛と癒しと薬の女神イズンの加護

  鍛治と酒の神ヴェルンドの加護



  ▼【 加 護 】

  ・神の加護を得ることによりレベルが上がり

  やすくなる。

  ・魔力消費が従来の10%で使用が可能。

  ・加護を受けた神の属性が50%威力増加

  ・加護を受けた神の属性に相当した

  創作物は性能が30%アップする





 だいぶ凄い。何が凄いって固有スキルがたんまり。

 死んだら大変だからって目一杯必要であろう魔法をつけられるだけつけてくださった気がする。


 神様。ありがとうございます。


 魔法も加護も確かに凄い…。

 でも、でもね。よく見て!体力……。


 100って…。

 これは魔物に襲われたら即死だよね。しかも魔力無限って。

 魔力は無限にあっても魔力操作ができないと使えないんだよな。

 これは毎日トレーニングだね。

 とにかく安全な場所を確保して生活拠点を築かないとな。

 そういえば食べ物って魔法が使えないなら、どうやって探したりとったりする?


 だって俺、体力100だし…。


 魔物にあったら俺が餌になるよね。

 いや、結界の魔法があるなら上手く使えばなんとかなるかもしれないぞ。

 とにかく今ある手持ちを確認だな。


 まず 固有スキルのアイテムボックスを開く。

 このアイテムボックス超便利!

 自分だけの専有異空間が持てる。

 しかも時間経過なしとありが選べて俺はチートスキルのおかげで容量は無限らしい。

 しかもそれがいくつも持てるから、小さい物や大きな物と分ける事もできるし時間経過ありの方なら中に家具を置いて生活できるし、その中に時間経過なしの部屋を作って、物を保管したりできるのではないかと考えている。

 固有スキルなので練習いらずで使えるから危険な状況になってもたぶん死なずに済みそうだ。


 話を戻して時間経過なしのアイテムボックスから、転移前に24時間スーパーで買った物を取り出した。



 ・ジャガイモ ・シャンプー詰め替え

 ・人参 ・ボディーソープ詰め替え

 ・玉ねぎ ・ウィンナー

 ・鳥モモ肉 ・キャベツ

 ・レタス ・トマト

 ・カットトマト缶 ・味噌

 ・米麹 ・卵

 ・パスタ ・パスタソース

 ・カレールー ・コンソメ

 ・食パン ・菓子パン

 ・サラダ豆

  (大豆・ひよこ豆・青大豆・赤インゲン豆)

 ・炭酸水500mlペットボトル






 この日はカレーが無性に食いたくなってカレーの材料と切れてた食品や日用品を買って帰ったんだよな。

 今となってはこの選択のおかげで俺の寿命が少し伸びた気がする。

 どうせならもっと買えばよかったよ。

 米麹はばーちゃんが甘酒を「これは天然の点滴!」とか言って一年中作ってたから一人暮らししても作るんだよね。

 あと途中で喉乾いて買った炭酸水もあったな。


 塩はないけど味噌なめてたら塩分は取れるし死ぬ事はないな。


 よし!川も近くにあるしなんとかなるだろう。

 あとはとにかくレベル上げと魔法ができるように訓練あるのみだな。


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