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23.初めての従魔契約

「いただきまーす」


今日の朝食はパンの上にマヨネーズで

土手を作ってその中に生卵を落とす。

もう一枚のパンは何もつけずに

先ほどのパンの横に並べるようにおいて

上から火魔法を使い手で炙る。


するとオーブントースターのような

いい焼き加減になって美味しく食べられる。

何もつけずに焼いたパンは

オリーブオイルをつけて食べる。

最近この食べ方にはまっている。

美味しいオリーブオイルが手に入ったので

朝食はジャムやバターよりこちらの方が

よく食卓に並ぶようになった。


デザートはバナナだ。

朝食に食べると医者いらずとか聞いた事がある。

たしか、リンゴもそんな事を聞いた事も。

果物はそれだけ栄養豊富なんだな。

前に採取したオレンジとグレープフルーツで

ジュースもできた。

二つ混ぜると美味しいカクテルジュースに。

ここにお酒を入れて飲むのも美味しい。


お米がないのでパンやパスタが主食の為か

それに合う調味料がかなり増えてきた。

オイル系から始まりピーナットバターなどの

バター類。そしておやつもアーモンドやピーナット、ラズベリーなどをドライフルーツにして

チョコでコーティングしたり

シロップ漬けや蜂蜜漬けにしたり

バナナチョコやパインチョコなんてのも作った。

パインのシロップ漬けを冷凍して

パインシャーベットも作ったなぁ。

パインシャーベットは熱帯地域に行く時

必ず持っていく。暑い中で食べるとさらに旨い。


今日の予定は午前中は森から湖まで歩きながら

料理に使えそうなハーブを探しに行こうと

思っている。

湖で獲った魚の中でかなり脂分のない

ロックトラウトがいたので燻製を

作ってみたいなと思いついた。

燻製を作るならやっぱりハーブや

スパイスが欲しい。

スパイスは熱帯地域で探すとして

今日は近くでハーブ探しをしたいと思う。


「ご馳走様でした。」


俺は洗い物を済ませて昼飯になる作り置きの

ミネストローネやマヨネーズを塗った

トマトとレタスのサンドイッチと

レタスとムニエルにしたレインボートラウトを

挟んだサンドイッチ、リスボンの蜂蜜漬けなどをアイテムボックスにしまって支度を整え

家の外にでた。

最後に日課の浄化槽に浄化魔法をかける為だ。


全て家の事が終わったので早速出かける。


相変わらず結界から出ると

グリーンキャタピラーが降ってきたり

ホーンラビットが俺の結界に突進してきたり

この光景になれたからか今では

出かける時のルーティンになり

もはや平和にすら感じる。

最近は新たな隣人、キラービーもいるので

たまにすれ違うが約束通り特に攻撃される事も

なく、普通に通り過ぎる。

ごく稀に一番はじめに会話したやつに

出くわす事もある。正直言うと俺には

どいつも同じに見えるので見分けがつかない。

だが、向こうから『ヨォ元気か?』と念話で

声をかけてくれるので、そこで初めて気がつく。

その時にはこっそり

ホイップクリームを渡してる。

こいつが女王蜂に話をしてくれなければ

今の平和はなかったからだ。

向こうも『悪いな。ありがとう』

とか言いながら喜んで受け取ってくれる。

ご近所付き合いは大事だからな。

特に相手が獰猛なお隣さんだと愛想よくするのも

大切な事だと思ってる。


さて、以前熱帯地域でロカイを探した時に

感知とサーチで地図上の魔物を捜索したが

あれがもっと使いやすくなった。

いつからか感知にプラスしてネームディスプレイ

と唱えるとその場所にある物の名前が

表示される事がわかった。

しかもこれは魔物だけでなくハーブとかも

表示される。

そこでハーブの検索も試しにしたら

なんとうまくいった。

前にラベンダーを採取したので

試しにラベンダーを魔法で探すと

見つける事ができた。


そこで今日はローズマリー、パセリ、チャイブ

ニンニクを探してみようと思う。

生姜やタラゴンも欲しいがどうやら温度的に

この辺りでは生えていないらしい。

地図表示で確認しながら大物の魔物を

なるべく避けて目的地へと向かう。


すると早速見つけた!パセリだ。

俺が役目にするものとは形が少し違うが

香りはあの爽やかな香りが鼻を包む。

よし、集めていこう。


順調にとり進めていくと

感知が突然反応した。


ーーーー 警 告 ーーーー

すぐ側にマンドレイクが

生えている為誤って

引き抜かないよう注意。

マンドレイクは

ただ引き抜くだけでは

周りの者を失神又は

即死させる危険植物

近づくだけならランクG

一本だけの採取ランクE

一本以上ならばランクD

ーーーーーーーーーーー


マンドレイクってかなり

やばいやつだよな。

でも即死させるのに

どうやって引き抜くんだよ。


顔を上げると

赤い実をつけ濃い緑色の葉っぱをフサフサと

生やした植物が物言わず生えていた。

こんな見た目普通のやつが即死、失神させるって

すごい事だよな。

趣味で山菜採りとかこの世界ではできないな。

山菜採りツアーとか結構シニアには人気の

バスツアーなのに。


ちょっと調べてみるか。


『サーチ、マンドレイク』



●マンドレイク(オス型)/アルラウネ(メス型)


寒冷地でも熱帯地でもどこでも順応し

生えている魔物植物。高い適応能力で

寒冷地から熱帯地に植え替えされても

枯れる事なく咲き続ける生命力を持つ。

不老不死を作るための薬草とも言われている。

だが、それはこのマンドレイクやアルラウネの

生態に関係している。

植物魔物の中で一番繁殖力が強く

切っても切ってもすぐに切った部分が再生するかのようにまた伸びてくる。

そのため不老不死と言われているが

不老不死の薬を作ったものはまだいないという。


根には強い毒性があるが適切な分量で

鎮痛剤などになる。過剰摂取すると幻覚作用を

引き出すため取り扱いが厳しく管理されている



【 実 】

すり潰しオイルを抽出して防腐剤や酸化防止剤

食品で何か漬け込む際に使う時は

実を潰さなくても一緒に粒ごと入れておくだけで

自然に水分に防腐、酸化防止効果の

養分が溶け出す。実には毒性がない為

簡単に手に入る。一粒で一年の効果を発揮する。


【 葉 】

オス型は精力剤

メス型は子宝に恵まれやすくなる。

妊娠中はこれをハーブティーとして飲むと

母乳が美味しくなり沢山出るようになる


【 根 】

興奮剤、鎮痛剤、睡眠薬

用法を誤ると幻覚作用が現れる

幻覚作用はマンドレイクの叫び声が

ひたすら頭に響き気持ちの良い時はない為

麻薬などに使われることはないが

犯罪などに使われる事がある

苦痛を与え精神を犯す。

自白強要剤として使われる事もある。

そのため販売は非常に厳しい制度がある。

販売には商業ギルドが認可する

販売取扱許可証が必要となる。


一回分の用量は

鎮痛剤はマンドレイク/アルラウネの根を

500ccの湯で10センチほど煎じた物を30cc飲む

残りを保存する場合、アイテムボックスで保管

もしくは実を一緒に煎じて瓶に詰めて保管。


睡眠薬は5リットルの水に根を丸ごと入れ

三ヶ月ほど漬け込む。

一回分は漬けた水を30cc飲む。

他のものと混ぜて飲む事が多い。

漬け込む際には必ず実を入れる事。

実を入れなければ必ず腐るので入れ忘れに注意。

量は5粒程度で五年はもつ。

興奮剤は煎じた絞りかすを乾燥させ粉にしたもの


森などでどこにでも生息しているが

家に常備して育てている人は少ない。

根を引き抜くと耳をつんざくキンキンした

悲鳴のような大声を発す。

その声を聴くと精神ショックで失神す又は

即死するため一般家庭では危険を考慮し

あまり備えられていない。

丸ごと採取するのは専門知識が必要。


⚫︎採取方法

マンドレイク/アルラウネは

常に大地からの魔力を吸収しており

この吸収が一時的でも止まってしまうと

発狂し叫び声をあげる。

魔力を注ぎながら引き抜くことで

この二つは叫び声を上げるどころか

声を漏らすことなく引き抜く事が

数十年前に解明された。


以前では採取、収穫には

罪人や奴隷に引き抜かせていたが

これが解明されてからは

罪人や奴隷を使う事はなくなり

魔力量は多いが属性の素養が乏しい者の

新たな雇用先となった。

ただ少なくない量の魔力を必要とするため

小さなマンドレイクでも採取は三人以上で

魔力を合わせて引き抜く。

一人でも出来なくはないが

生産者は多くのマンドレイクなどを

育てている為かなりの量の魔力が必要となる

そこで効率的に作業をする為と

事故防止の安全対策として

三人以上での作業が推奨されている。


光魔法を使いながら語りかけると

未来のことや秘密のことを教えてくれるので

これを手に入れたものは裕福になると言われていたがささやくように声なる音を発するだけで

会話をした者はいない。

500年経つと歩き出すと言われている。

見たものはまだいない。


自白強要剤を作る場合

乾燥した根が10本程必要となる。

誤って一本服用したとしても

三日ほどの頭痛と下痢程度ですむ。

解毒剤はヒール草を服用又は

状態異常を治す効果のポーション

回復魔法で対処可能。


だが、現状はお金のない人は回復魔法を

受けられなかったり

解毒剤を手に入れられない為

脱水を起こし酷い場合は死に至る。

それゆえに貧民殺しの薬草とも言われている。



なるほどな。

ようは使い方次第で毒にも薬にもなるって

事なんだな。


しかも500年って、たぶん精霊が産まれるんだろうな。とりあえず俺は必要なさそうだけど

この防腐剤になるのは何か使えるかも

しれないからもらっていくか。

実を採るのは何も危険は無さそうだし・・・。




こうしてパセリとマンドレイクの実を

アイテムボックスにしまい

また次の目標のハーブを探しはじめた。


するとローズマリーの名前が出てきた。

あと湖の方にワイルドローズもあるらしい。

俺は黙々と名前の出てくる

ハーブを採取していった。




ーーーーー3時間後




よぉ〜し。欲しいものは全部採れたし

昼飯にするか。


湖が見える位置だが湖に住む魔物は

こちらには届かない位置。

そんなベストポジションを

よく来るようになって

確保するようになった俺は

水魔法で手をきれいに洗い

そこに腰掛け、アイテムボックスを開き

まず採取したものをしまっていく。


ローズマリーに

ワイルドローズの実のローズヒップ

チャイブとニンニク。

ニンニクは寒冷地用のニンニクらしい。

どうやらニンニクは暖かい地域と寒い地域に

生えるものがあるようだ。


きちんとしまって

今度は午前中に詰めた昼飯を取り出す。

お腹を空かして食べる事が最高の調味料だと

誰がいったんだろうか。

本当にその通りだと思う。

減り過ぎたら胃がキリキリするけどな。


「では、いっただっきまーす!」


まず始めにレインボートラウトのサンドイッチを

頬張る。


「うーーーーん、うまいっ!」

片栗粉をまぶしたレインボートラウトを

ココナッツバターで外はカリッと

中はフワッと仕上げた。

調味料が塩しかないがこれから

ハーブとかを集めて少しずつ完成度を

あげていこうと思う。


また一口。


うん。素朴な味だが一つ一つの食材が

すごく濃厚でうまい。

いつも複製して常備している炭酸水に

リスボンを加えたリスボン炭酸水とも

よく合うのが嬉しい。


濃厚一色になった口の中を

さっぱりとしたリスボンの酸味で

洗い流し口の中をリセットしてくれる。


そんな事を思ってランチに舌鼓を打っていると

突然また感知から警告が来た


ーーーー 警 告ーーーー

前方に大型の魔物が

上空より接近中

ーーーーーーーーーーー


ん?大型?


と思った瞬間

それはやってきた。



ドスーーーーーーン




あっ。




俺はサンドイッチを持ったまま

口をあんぐり開けて予期せぬ来訪者に

目を向けた。



「おい、マヌケヅラして

何をそんなに驚いておる。」


それは眩いばかりに輝く銀色の美しい翼の持ち主

自称グリフィンの中の王、グリフィンだ。


「そりゃ驚くだろう。おまえデカイのに

動きが早いから突然現れたら誰だって固まるさ」


「ふんっ。ところでお主、何を食っておる?」


「これか?サンドイッチだよ。

ここで獲れた魚を調理したんだ。

前におまえと採りに行った塩とかココパームの

実を使ってるんだ。」


「ほう。旨いのか?一つ我にもよこせ。」


「あぁ。いーぞ。ほれ」


開かれた大きなクチバシにはあまりにも小さい

サンドイッチをぽいっと投げ入れる。


「こ、これは。」


「どうだ?うまいか?」


「小さ過ぎて一瞬しかわからぬが旨い!」


「もっとないのか?よこせ。」


「しょうがないなぁー。ちょっと待ってろ。

すぐ戻ってくるからな。」


俺は転移で家に戻り作り置きした

ムニエルを前に複製を3度ほどかけ

今かけた分の大量のムニエルを持ち

また転移した。


「おい、これで足りるか?」


「おぉ、それは中身の魚か?」


「そうだ。パンとレタスに挟む時間は

なかったからこれだけ持ってきたけど

この魚だけでもうまいぞ。」


「どれとれ。

うっ・・・旨いぃ!

我はこんな物

食べたことはないぞ。なぜだ!

今までこの魚は食った事があるが

こんな味はしなかったぞ。」


「おっ、レインボートラウトってわかるか?」


「あぁ、こいつはここでよく獲れるやつだ。

我もここで狩りをするのでな。

しかしこんなカリッとした後にフワッとした

食感はせぬぞ。しかも香りも良い」


「おまえ本当にグルメなんだな。

食感とかそんな言葉が出てくるなんて

思わなかったよ。

これはな、前にも言ったけど

塩を使ったり火を使ったりして

元々旨い魚にさらに味をつけて焼いたものだ。

そうすると食感とかが変わったり味がついたりして色んな味わい方ができるんだよ。」


「そうなのか。我はそのままでしか

食したことはなかった。これは驚きだ。

お主はいつもこんな物を食っておるのか?」


「そうだなぁ。お前が協力してくれたおかげで

最近うまいものが食えるようになってきたな。」


「何?!そうなのか?

よし、これからも我がお主に協力してやろう。

そのかわり毎日美味いものを食わせよ。

この条件を満たすなら我はお主の従魔に

なってやる。どうだ?」


「えっ?従魔?うーーーん。毎日か。

おんなじメニューとかでも良いのか?

まだ、あんまり調味料とかないから

バリエーション利かないんだよな」


「それはかまわん。」


「うーーーん」


「何を迷っておる?

グリフィンの中の王の我が従魔になってやろうと

言っておるのだぞ!

お主は泣いて喜ぶべき事だ。」


「いや、だってよぉ〜。

お前デカイから量作るの大変じゃん。」


「たしかに、大変かどうかは知らんが

我も沢山食したいのぉ。

それならば我が鳥か獅子になれば問題あるまい。

我も今よりも口が小さくなるゆえ

口いっぱいに食う事が叶う。むふふ一石二鳥だ。

それに我は食わなくても本来は死なぬ体。

少ない量でも問題はないがやはり美味いものは

沢山頬張りたいからな。

よし、これで決まりだ。」


「何一人で話進めてんだよ。ったく。

わかったよ、従魔にするよ。

そのかわり俺の言う事ちゃんと聞くんだぞ。

いいか?約束できなきゃ従魔にしない。」


「例えばどんな事だ?」


「そうだな。例えば人を食わないとか

殺さないとかかな。あっ!盗賊とか

悪い奴らは問題ないけど

むやみやたらに人とか襲うなよ。」


「そんな事は始めからせぬ。」


「あとは特にないかな。

お前いいやつだし、大丈夫だろ。

俺、今はこの森に住んでるけど

もしかしたら違う所とか旅するかもしれない。

その時は付き合ってくれるか?

お前がいてくれると頼もしいから。

できれば一緒に来て欲しい。嫌か?」


「ほう。頼もしいか。仕方がない

付き合ってやろう。」


「よし、じゃあどうやって契約したら

いーんだ?」


「手を出せ」


俺は言われるがまま手を差し出す。

するとグリフィンのくちばしが俺の手に触れ


「我、汝に付き従う事をここに誓う。」


ピカーーーーッ


「な、なんだこの緑色っぽい光は!」


「落ち着け、問題ない。これは契約の儀だ」


「そうなのか?」


「あぁ、我は言葉を発する事が出来るから

こうして見せたが他の者は念じるだけであったり

念話で唱えたりと様々だ。」


「そうなのか。

みんな意思疎通して契約するのか」


「それも少し違うぞ。

我らはそうして契約を行なったが

多くの者は言葉を持たぬ者や

会話ができぬ術者が多い。」


「じゃあ、どうやって契約するんだ?」


「大体は魔物に術者がアピールをして

それを魔物が気に入れば気がつくと

ステータスに従魔が追加されておる。

例えば我が知っている者では

ケルベロスだ。あやつは甘いパンが好物で

音楽も好きな変わり者だ。

パンだけでなく術者には音楽も要求される。」


「音楽?音楽をどうするんだ?」


「奏でるのだ。うっとりするような素晴らしい

音色であれば、ケルベロスに気に入られ

従魔契約が叶うであろう。

だが下手くそなものには牙が向けられる。」


「なるほど。それぞれ特徴があるんだな。」


「あとは術者が 魔物を屈服させるかだな。

念話や言葉を交わせない者はこのやり方が

多いとされるが我らからするとあまり嬉しい

方法とは呼べないやり方だな。」


「そうか、色々あるんだな。

俺は屈服とかには縁がなさそうだ。

そんなに嫌がられてたら俺の心が折れる。

それはともかくお前は俺の事を気に入って

くれたって事だな?」


「・・・あぁ、大いに気に入ったぞ。

そ、その、お前の作るメシをな。」


「なんだよ。メシかよ。ま、いーか。

これからよろしくな。」


「う、うむ。しっかり面倒を見てやろう。

ところでお主は我の飼い主になったわけだ。

我に名をつけよ。その名前を呼ぶ事で

契約が強くなる。

名前を呼んで命じると我自身やお主を

傷つけるような命令は聞けぬが

それ以外の事での達成率が上がるぞ。」


「そうなのか。あんまり命令とか

しないけど、名前は大事だよな。

うーんお前グリフィンの王だから

グリフィスってのでどうだ?

でも長いよなぁ〜。

呼び名はグリでいこう。

グリフィスのグリだ!

これでどうだ?」


「安直だな。もっと捻るとか何かないのか。

お主の脳はそう言う芸当は

持ち合わせておらんのか?」


「いや〜グリフィスってかっこいいと思うぞ

長いからグリって呼ぶけど。

グリって名前だって物語になるくらい

有名な名前なんだから良い名前だよ。」


「それともワッシーとかにするか?

ライオン丸でもいいぞ。

あっピー助とかもいいな。」


「うむ、グリフィスのグリで良い。」


「そうか。じゃよろしくな。グリフィス。」


「ところでお主、名はなんと言う?」


「そうか、そこからだよな。

まぁ、家帰ったらゆっくり話すよ。

とりあえず、家行くけど従魔なら

一緒に生活するよな?

一度、グリは寝ぐらに戻るか?」


「いや、問題無い。寝ぐらには

何も置いておらぬゆえ

そのままお主に同行しよう。」


「んじゃ、うち行くか。」





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