1 俺と神様と異世界
初めて小説を書いてみようと思い書いております。
読みにくい点、誤字脱字などあるかと思いますが温かい目で読んで頂ければ幸いです。
世の中は皆既月食だと賑やかに騒いでいる夜、近所の24時間スーパーで買い物を終えた仕事帰りのサラリーマンが日用品やら自炊の為にと買い込んだ食材を抱え、いつもより暗い夜道を一人歩いていた。すると普段は街灯の明かりしかない曲がり角の道からなぜか明かりが差し込んでいた。
自動販売機でも設置されたのかなぁ。
などと思いつつ、そのまま道を進むと、ぼんやりと光を放つ何やら見たことのない文字でかかれた円陣が地面で光っていた。
「んっなんだよこれ?蓄光で書いた落書きか?」
すると突然ぼんやりと光っていた円陣が目を開けていられないほどの眩しい光をピカッと放ちその光に吸い込まれるかのようにサラリーマンは意識が薄れていった…。
気がつくと荘厳な雰囲気漂う今までに経験したことのない光溢れる白い空間の中で羽毛よりも軽く、見た目が雲のような掛け布団と体が浮いているかのような不思議な感覚の敷き布団のベットであろう寝具に横たわっていた。
意識朦朧の中、隣を見るとヨーロッパの貴族が使いそうな高級感溢れる真っ白な椅子とテーブルがあり、そこにつばの広い帽子をかぶる立派なお髭をたくわえたご老人とシスターのようなベールをつけ、柔らかな優しい表情のいかにも聖女という雰囲気を醸し出す美女、そして尖った耳をもつ金髪でエメラルドグリーンの瞳をもつ可愛らしい少年。その横にはモジャモジャの髭に屈強な太い腕に短めであろう足をぶらぶらさせた、ちっちゃいおじさんの4人が何やら困った顔をしながら話し合いをしていた。
あまりのわけのわからない状況に、きっとこれは夢なんだと思い、それならばこの気持ちの良い雲のような最高級フワフワ寝具を堪能しようとまぶたを閉じ意識を手放した。
「困った事になったのぉ。まさか向こうの住人がこちらにきてしまうとは…」
「今までにない事態ですわね」
「うーん困ったなのぉー」
「もぅ、いーんじゃねぇかぁ。きちまったもんはしょうが なかろう」
「ヴェルンド様、そんな投げやりなぁ」
「だってよぉ〜向こうに戻してやる事は出来ねぇーんだろ?」
「たしかに イズンの言う通りじゃがヴェルンドの言うたことも間違いない。 向こうの世界からこちらへ来てしまうことも今まではなかったことでさらに返してやるのは 不可能じゃな」
「オーデンさま〜どうしてあの人族はこっちに来ちゃったのぉー?不思議なのぉー」
「それがのぉ フレイよ。どうやら向こうの世界の星がたまたま500年ぶりに一直線に並んだようでのぉ。そのせいで波動がいつもとは違う形になってしまいおってな」
「そーなのー?それであの人族はこっちに来ちゃったのぉ?」
「オーデン様、今までにも向こうの星が並び多少波動の変動は御座いましたが人族がこちらへ来てしまうようなことは未だかつて起こりませんでした。もしや他にも原因があるのでしょうか?」
「うむ、その通りじゃイズンよ。細かな波動の変化までならば幾度となくあったが特段今回のような問題はなかったのじゃ。しかしこたびは500年ぶりの特別な波動の変動とさらにはあの向こうの住人のもつ波動がぴったり当てはまり、そのせいでこちらへ吸い寄せられてしもうたようじゃ」
「つーことはあれか?事故っちまったっちゅーわけか?ガハハハ」
「むむむ、簡単に言うとそうなるのぉ」
「オーデン様、なんとか返す方法は見当たりませんの? 事故と言ってもこちらの完全なる不手際によりあの人族を巻き込んでしまったわけですし、それではあの方が気の毒ですわ」
「僕もそう思うのぉー可哀想なのぉー」
「もちろんなんとかしてやりたいのだがのぉこればっかりは儂にも何もしてやれる事がないのじゃ」
「「「「うーーーーん」」」」
「でしたら・・・」
読んで頂きありがとうございます。