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瓜二つ☆

「気をつけて帰れよ〜」

どこか間の抜けたカイルの声を聞きながら私たちが帰途についたのはなんと夜の

9:00過ぎだった。


「明日はハンプティー・ダンプティーという人のところに行きましょう。」


「ハンプティーって、マザーグースに出てる卵のこと?」


「マザーグースって何だか知らねえけど、あいつはれっきとした人間だぜ?最近

メタボ気味だけどな。」


「まあ卵に見えなくもないわね。」


「彼は農場をやっているんですよ。いつも美味しい卵や肉や野菜を届けてくれま

すよ。この国の食べ物はほとんどハンプティーが作ったものです。」


へーえ。この国で唯一第一次産業をやってる人か。




っていうかマザーグース知らないのに、何でメタボを知ってるんだろう…。

ふと疑問に思ったり。


まあ、そんなことどうでもいっか。


今日も疲れた。早く部屋に帰って寝よ。


みんなにおやすみを言って部屋に戻り、ベッドに倒れこむ。


あーお風呂入るの面倒くさい……




「あー!!アリスが服着たままベッドで死んでるよー!!」


「うわだらしないねえー。靴も履きっぱなしだよー」


「部屋も来たばっかりなのにだらしないし」


「アリスの清純なイメージがどんどん崩れてくねー」


「「あはは〜☆」」






誰だよ。



人の部屋で好きなこと言ってる侵入者約二名!!!!



むごっと起きて周りを見回す。


おかしいな、誰もいない。


ベッドから這い出てふと上を見ると・・・




いた。



ちっこいのが2人。



瓜二つ。



どちらも綺麗な金髪で青い眼の男の子。


この国では珍しい(?)普通の顔。


9歳くらいかな。日焼けしてて、やんちゃ盛りの健康的な男の子って感じ。


つなぎのズボンをはいて、黄色のTシャツを合わせている。


黙っていればきっと可愛いのに。


こんな弟が欲しいとか思えたかもなのに・・・・!!!!




「あんたたち人の部屋に勝手に入ってるんじゃないわよ。」



「あ、ぼけアリスが気付いたよ〜」


「本当だー。窓開けっ放しで外出するぼけアリスが気づいた〜」




「へ、うそ。」


慌てて窓の方を見ると、全開。


ああ・・・なんで私は一回で懲りないんだろう・・・。



「これじゃせっかくのココットの魔法もぜんぜん利かないよね〜」


「まあ、おかげで入ってこれたけど。」



「で、あんたたち自己紹介はないわけ。」



「あ、そうだ。僕がトウィードゥル・ダムで、」


「僕がトウィードゥル・ディーだよ。」


「「間違えないでちゃんと覚えてね、アリス☆」」


感動するまでの見事なハモり。


「すいません。見分けるにはどうしたらいいんでしょうか。」



「そういうことは本当は自分で発見してほしいんだけど、まあアリスには特別に教えちゃおう!!」


「僕ダムには右目の上にほくろが一つ。」


「僕ディーには左目の上にほくろが一つ。」


「「ほ〜ら簡単でしょ?」」



言われてじっくり彼らの眼の上辺りをを一分間観察してわかる大きさのほくろって


「見分けんの超難しいじゃないか!!」


「え〜でも間違える人なんていないよ〜」


「バカイルくらいだよ〜」


「あれと一緒はやだな。」


「「じゃあアリスもちゃんと覚えてね☆」」


「はい。」



って。



何で私は年下の侵入者約二名に敬語使ってんのさ!!!!



「っていうか何でそもそも人の部屋に侵入したわけ?」


「「アリスと話したかったから!!!」」








反則だ。


大きな瞳をきらきらさせてにこっと笑って可愛いこと言っちゃって。


憎めないじゃないか!!!!!


絶対に反則だぁぁぁぁぁぁ!!!!!




「アリス、騒がしいけどどうしたんですか??」



「やべ、シルヴァが気づいちゃった。」


「じゃ、アリスと話せたし、見つかんないうちに帰ろっか。」


「楽しかったよ、アリス!!!」


「明日も来るからね、アリス!!」


「「窓開けておいてね!!!おやすみ〜!!!!」」



「えっ、ちょちょまっ!!!!」



弾丸のように言うことだけいって二人の少年は窓から風のように消えた。


そう。


消えた。


窓から。



あんなに小さいのにあの子たちも魔法を使うのか・・・!!!!



「アリス??」


「あ、ごめんシルヴァ、変な夢見ただけだよ〜」


「そうですか、おやすみなさい。」


「おやすみ〜」







何で私はあいつらのことかばってるんだ!!!


それにしても、結局なんだったんだろう。。。



やっぱりこの国は謎だらけです。

試験中のため更新が滞っております(汗

ご容赦くださいっ・・・

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