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チェシャ猫登場!!

二人の帰り道。


黙って歩くこの沈黙も優しくて。


この時がずっと続きますように・・・・・・



「にゃぼーい☆」


ダレ。

超KYなんだけど!!!!!


ばふっという格好の悪い音を立てて何かが落下した。


「ち、着地失敗。。。。」


怪しいやつ。

猫耳なんかついてるし。猫だったらもうちょっと優雅に飛び降りようよと思う。


「相変わらずKYでダサいですねぇ。アリスとの初対面なんですからもうちょっとましな登場をしたらどうです、バカイル。」


「バカイル・・・・??」


「ちっ、違う!!俺の名前はカイル!!!!カイル・エーヴェンスだ!!!!」



名前はかっこいい。多分これがこの国のチェシャ猫。

チェシャ猫って格好良いイメージだったんだけどな。バカイルだもんな。

むきになって否定するところがなかなか可愛い。微妙に涙目になってるし。

暗いからよくわかんないけど、多分この人もかなりの美形なんじゃないかな。

暗い中で細くなった瞳孔がきらきらしている。


「自称大発明家だが、どじばかり踏むのでみんなからからかわれてバカイルと呼ばれている。

年齢18歳。実は僕と同い年。役割は「教える者」。」


ウィキぺディアのような解説どうもありがとう。


「よろしくなっ、アリス☆」


涙を拭いながら手を伸ばすカイルはなかなか可愛い・・・って年上なんだけどね。


「で、何でアリスに会うためにわざわざ夜中を選んだんですか。怪しすぎるでしょう。」


「やっぱりインパクトが重要だと思ってね。」


「何偉そうに言ってるんです。君ならいつあってもインパクト強いこと間違いないですよ。」


「む、それはどういう意味だよぉ。」


じゃれてる。


兎と猫がじゃれてる。


同い年って言ってな。幼馴染かもね。


「アリスは何にこやかに傍観してるんですか。」


「いやぁ、若いっていいねと思って。」


「・・・・・僕より年下ですよね。」


「アリスって面白いな!!俺気に入った!!」


「カイルだっけ?あなたに気に入られてもあんまり嬉しくないんだけど。」


「うう・・・・・」


あ、また眼が潤んだ。可愛い。


「アリス実はSだったんですね・・・・・」


「ち、違うよ!!ただカイルが涙目になってるのが可愛いかなぁと思っただけ!!」


「ほら、度Sじゃないですかぁ!!!」


「か、カイル?嘘だよ?ほら、これから仲良くしよう?ね?」


「う、うん。」


眼を拳でごしごしこすってカイルはにっと笑った。

年上とは思えない・・・・・幼さ。


「あ〜あ。バカイルなんかに会っていると家に帰るのが遅くなりますねぇ。」


「だからバカイル言うなって。」


「ココット今頃怒ってるかもねぇ〜」


「いいですよ、カイルのせいにしておけば。」


「あ、そうだね。」


「えっ、ココット怖いから嫌だぁ!!!」


「あはははは〜」


顔見知りがまた一人増えた。

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