部屋とYシャツと私と洋介と純と受験と謎かけ
『クスッと笑えるリーズ第8弾』です!
受験勉強し過ぎて、彼らみたいにならないようにね!
「子供の頃、黒服の人がたくさん居た時があって、凄いボディーガードの数だなぁと思ってたら、じいちゃんの葬式だったんだ」
「何の話!? 洋介、大丈夫か!? 俺らこれから受験だぞ!! 勉強しすぎて頭おかしなったんか!?」
「そうかも知れん」
僕と洋介は幼なじみだ。
お互いバカだが、同じ高校に行こうと言って、必死で地元の三流高校を受験する事にした。
そして今日が受験日の当日。
憂鬱過ぎて足取りが重かったが、お互いに励まし合いながらも受験会場に向かう途中なのだ。
「純。ここまできたら、もう謎かけしよう」
「どういう流れ!?」
「今さら足掻いても、しょうがないからとりあえず謎かけしよう。その方がリラックスできるから」
洋介は一度言い出したら絶対に引かない。
謎かけをした所でリラックスできるとは思わないが、何故かやるしかないという空気になってしまった。
「鏡とかけまして」
いきなり始まった!
「か……かけまして!」
「温かくなる前のホッカイロと説きます」
「その心は?」
「どちらも食べれません」
「いや、それ何か違う!! 謎かけってそういうのじゃない!!温かくなってもホッカイロは食べられないし、何かもっとうまい事言う感じにしないと!!」
よ……洋介は謎かけの意味を分かってるのだろうか?
「シャーペンとかけまして」
「かけまして!」
「書けません」
「それ、芯が入ってないだけじゃん!! だから、謎かけってそういうのじゃないの!!」
「納豆のパックに入っているタレとかけまして」
「か……かけまして!」
「かけません」
「だから、お前の好みは知らねーよ!! 納豆は醤油派なの!?」
絶対に洋介は謎かけの意味を分かっていない!!
「鉛筆で書いた字とかけまして」
「かけまして!」
「うちのおばあちゃんと説きます」
「その心は?」
「消しゴムで消せます」
「嘘つけ!!」
もはや何でもアリか!!
「付き合って5年の恋人同士とかけまして」
「かけまして!」
「うちのおじいちゃんと説きます」
「その心は?」
「すでに冷えきっています」
「死んでるー!! じいちゃん死んでるって!!」
最後の謎かけはうまい事オチたが、もちろん僕達は受験にも落ちた……
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
あきらさんです!
このシリーズは、受験勉強の合間に一息つきたいと思った時に読んでもらうと嬉しいですね!
やるだけやってダメなら笑いましょう!!