06 未知なる領域へ
今回も長いです!
あれから三年ほどの月日がたち、5歳になった。
相変わらずのぼっち生活を送っている。
この世界の誕生日は一年一年祝うのだが、ちょっといつもより豪華な食べ物が食卓に並ぶ。という感じの様だ。
だが、七、十二、十五歳の誕生日はどうやらこの世界では特別な意味があるらしい。
本で少ししか見ていないので意味等は分からないが。
まぁそんな話はどうでも良い。
今重要なのは、どうやって外に出るか……だ!
勝手に行っても良いのだが、そしたらまたあのおn……では無く母親のアリーナが怒るだろう。
自分から寿命を縮める様な事はしない。
俺は二歳の頃のあれ(・・)以来、学習し、大人しくしていたつもりだ。
だが俺の本能が外に出たいと行っている。
男の本能は魔物だ。誰も止めることは出来ない。
だが困った。
近くに外く為の言い訳は落ちていないだろうか……。
そんな事を考えながら、俺はベットで魔力を高めるため瞑想する。
まぁ、瞑想って言っても俺が魔法をカッコよく放っている所を想像しているだけだけどね。
想像なら得意だ。
決していかがわしい物を考えている訳ではない。
ほっ、ホントだぞ!
一人で会話していると勢い良くドアが開かれる。
この足音、そして乱暴さと言ったら一人しかいない。
……そう。
ヤンチャBOS ヴェルだ。
いつも俺にちょっかいかけては泣いて戻る可愛いやつだ。
最近ちょっと大人しくなっていたんだけどね。
何処から来ても良い様に、スキル【身体強化】、【魔力感知】を発動し万全の体制を作る。やられたらやり返す、倍返し戦法が俺のSTYLEだ。正当防衛とも言う。
いつでも俺は120%だ。
だがどうやらヴェルはちょっかいをかけに来たのでは無いらしい。
だってめっちゃ気分良さそうだもん。
するとヴェルが喋りだす。
「おいアイル! お前、俺の子分にしてやるぞ!」
「……え?」
いや本当に「え?」だよ。
子分?どういう事だ?
あぁ、なるほどヴェルも学習したのか。
確かに俺を仲間にした方がヴェルの軍は絶対に強くなるしな。
だがその質問には俺はNOと答えさせて貰おうか。
俺は一匹狼。
群れには頼らないのさ……。
ぼっちとも言う。
「おい!早くしろ!俺様の気が変わらない内に答えたほうが良いぜ!」
そしてこのドヤ顔である。
というよりいつそんな言葉覚えたんだよ……。
ってか、その笑顔で言われても説得力無いんだけど……。
まぁ気にしたら負けだ。
「いや僕はえんりょしと…き…ま…」
段々声が小さくなっていく。
嫌、待てよ?子分と言う肩書は気に食わないがこの際何でも良いだろう。
今大切なのは外に出られるか出られないかだ。
ヴェルは、良く外へ行き泥をたっぷりと付けて帰ってくる。
畑作業の手伝いをしているのかと思ったらどうやら違うようで友達と遊びに行っている様だ。
流石ヤンチャ坊主ヴェル。
俺より先に友達を付くなんて……羨まけしからん!
と言う訳で俺の答えは決まった。
「はい!なります!子分になりまーす。」
フッフッフ……、これで外へ出られるぜ!
「よし、その答えを待っていたんだ!俺は隊長だ!気分が良いからお前を親分にしてやる」
どうやら開始3秒程で下っ端から幹部クラスへと昇格したらしい。
特に何かをした訳では無いんだけどね。
兄の機嫌に感謝である。
「じゃあ行くぞ。」
「行くって何処へですか?」
まさか逝くでは無いだろうな?
いや、まじで。ヤンチャ坊主の事だから何をしでかすか分からん。
「勿論広場だ。そこで皆待っている。だから早く行くぞ。」
と言い腕を引っ張って来る。
しかしアリーナに一言、言っておかねばいけない。
そうしないと前みたいになるしね。
思い出しただけでも鳥肌物だ。
「兄様、母様に許可を貰って来てもいいでしょうか?」
ヴェルは母親関係になると口出しが出来ないのだ。
「うーん……まぁしょうがない。いいぞ。」
俺は自室を出て、母親がいると思われる母親の自室へと行く。
「母様ー、居ますか?」
「はいはい、いるわよー、その声はアイルね?中へいらっしゃい。」
許可を貰ったので中へ入る。
メイドのアイナがアリーナの横に立っている。
最近あって居なかったなアイナ。
前は良く抱っこして貰ってたっけ……。
「で、どうしたのアイル。またヴェルに何かされたの?」
心配そうにこちらを見てくるが今日は違う。
さっきヴェルに言われた事を少し変え、外に出やすい様に変換し、アリーナに伝える。
「そうねぇ、アイルも五歳だしお外に行ってみたいわよねぇ……、でも外は危ないし……。」
どうやら俺の意図が分かったらしい。
だが行っては駄目と言われるパターンになりつつある。
俺はメイドのアイナに上目遣いで助けを求める。
アイコンタクトってやつだ。
「失礼します。
ヴェル様もいつも無事に帰ってきてるではありませんか。しかもヴェル様の場合四歳で屋敷外へと出ておいでです。
アイル様は五歳です。危険な事との区別はつくでしょう。
なので行かせてあげてもよろしいかと思います。」
普通ならアリーナから聞かれないと答えてはいけないのだが、俺の上目遣いが効いた。
子供万歳である。
勿論、アリーナもそんな小さな事で気にする人では無いのでそのまま会話は続く。
「そうねぇ……、じゃあ1つ条件があります。」
お!遂に外へ出られる!ヤッホホーイ!
「それは、危ないと感じたら屋敷内へ逃げてくる事。もし出来なさそうだったら近くの人に助けを求める事。……守れるわね?」
「はい。守ります!」
「よし、いいでしょう。じゃあ気を付けてね。」
よっし、許可を貰う事が出来た。
急いで兄がいる所へ行く。
ドアを開けて直ぐの所に兄が仁王立ちして待っていた。
どうやらずっと待っていてくれたらしい。
「ふぅ……、やっと終わったか。じゃあ行くぞ。」
ちょっと小走りでヴェルは走り出した。
手を引っ張りながら走る兄弟の姿は誰が見ても微笑ましい。
「あら、ヴェル様が誰かを引っ張って走ってるぞ!」
「ばっか、お前誰かじゃなくてアイル様だろ。ほら、次男の。」
「あぁ~、確かそんな話もしてた様な……でも仲いいんだな。」
と、どこからか男の声が聞こえる。
はぁ……俺って名前すら覚えられて無いのかぁ、まぁ外に出てなかったし当たり前っちゃあ、当たり前か。
少し走っていると開けた場所が見える。
あれが広場だろうか。
「ハァ、ハァ、あれが俺の仲間がいる広場だ。もう…少しだぞ。」
息切れしながらヴェルは教えてくれる。
意外と良い奴なのか?ヴェルって。
まぁ、俺は身体強化を発動しているから疲れは感じるがヴェル程では無い。
予感は的中やっぱり広場だった。
広場に近くなると段々人影が見えてくる。
「おぉーいヴェルー!!」
人影からヴェルを呼ぶ声が聞こえる。
どうやらヴェルの友達は一人では無いらしく、沢山いる様だ。
広場へ付いた俺達だが、俺は周りから質問攻めにされる。
周りと行っても、ヴェルを含めて5人程しかいないが。
すると鼻を長くしながらヴェルは自慢げに言う。
「こいつは俺の弟で俺の子分だ!」
あれ?俺って親分になったんじゃ無かったの?
どうやら知らない間に降格されていたらしい。
「じゃあ君がアイル君かな?ヴェルから話は聞いてよ。よろしくね。私はアルティナよ」
びっ美少女が俺に話しかけてきた……だと!
信じられん。日本に居た時の学校は男子しか居なかった為、女子と話した経験が少ないのである。
「ぼっ、僕はアイル・グラム五歳です!よろしくお願いします!」
「キャー!可愛いわ!ねぇヴェル、アイル貰っていい?アイルも乱暴者にはうんざりしてたでしょ?」
ハッハッハ、どうやら俺はアルティナの弟として生きて行く事になったようだ。
じゃあなヴェル、お前の事は忘れ無いよ。
「ふつつか者ですがよろ「駄目だ!」
……え?
終わり方が無理矢理感ありましたが次の話に上手いこと繋げる為です。
ご理解下さい。
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