②『やりたい事』
まず、前提の話で、君は君が作ろうとしている作品に心血を注いでいる。
そして、その作品に対して真摯で前向きである。
その上で② or ②+more を選んだという事だ。
『やりたい事』とは何だろうか?
「趣味」などがそれにあたると思う。「後学のため」というのも間違ってはいないのではないだろうか?「生きる目的そのもの」という高尚な考えの人もいるだろう。簡単にいえば『やりたい事』はエゴであり、君が君である事の存在意義だ。
質問をしよう。
君は『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』の為に『やりたい事』を変える事の出来る人間なのだろうか?
それが出来ないから、今の現状の君なのではないのだろうか?
はっきり伝えよう。『やりたい事』に『応援してくれる人』も『お金を稼ぐ事』も「不純物」である。『やりたい事』なのだから、自信をもってやりつくせばいい。仮に、やりつくした作品に『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』が付いてきたとしたら、それは「喜ぶべき成果」なのである。
自信を持ってほしい。
君のやりつくした作品を周りが認め、評価したのである。断じて、君が『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』を意識したからではない。君の作品が素晴らしいから、付属としてついてきたのである。
忘れないでほしい。
君の根本にある制作意欲である『やりたい事』は『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』の為に存在しているのではない。何より、君自身が1番理解しているはずだ。『やりたい事』で『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』を考えるより、心血注いだその作品、そのプロット、つまり『やりたい事』を根本から『応援してくれる人』や『お金を稼ぐ事』向けに変えた方が「効率」がいいという事を。
『やりたい事』だから、その作品は君の手元にあり、それに心血を注いでいるのである。自信を持って手元にある作品の完成を目指してほしいし、そんな努力をする姿を元クリエイターとして、心から応援したい。
ただ、一つ勘違いをしないでほしい事は、君を成長させてくれるであろう声は、君の『やりたい事』を伸ばすきっかけになるモノかもしれない。『やりたい事』といって、跳ねのけず、真摯に聞くべき部分もあるという事を覚えておいてほしい。成長できるのに、自分で成長を妨害してしまう事ほど悲しい事はない。
また『やりたい事』を貫くという事は、一人だけで全てを完結する事ではないという事も、併せて覚えておいてほしい。
君は一人である必要はないのだ。
そんな君が、よりニッチな作品を作って、今ある世の中の潮流を壊すきっかけとなり、新しい風になる事を期待している。そして、君が望む形の作品が完成する事を心待ちにしたい。
君の様な人が業界の多種性や健全さを作るのだから。