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無欠外道の学園ライフ  作者: AZAZEL
中間試験編
7/24

7話

転移して気が付くと森の中にいました、あれ?他の科共が見当たらない


「ソフィアさん、他の科はどうしたんですか?」


「その様子だと話聞いてなかったわね、転移後スグに攻撃を仕掛けられないように5km以上離れてるのよ」


あ、ふ〜ん…そうなんだ

ちょっと残念な気もするけど当たり前か


「あと、当然だけど殺っちゃダメだからね」


「それは分かってますよ、ちゃんと死ぬ手前位にしときますって」


「あのねぇ…まあいいわよ」


「じゃあ早速…」


「まあ待ちたまえディラン、先ずは拠点の場所を決めてからだ」


カルロスにそう言われ止められた、正直な話拠点の場所なんぞ覚えて無くても何の支障も無いんだよね


数分後


「ここに拠点を立てる、場所を変える場合は5分前には狼煙を上げるから即急に戻ってこい」


マジですか…てか狼煙思ったよりデカイな

バック持ってきてないし別にいいか貰わなくても


「おいディラン生徒、貴様バックはどうした?」


「あれって必需品ですか?」


「いや、そう言う訳ではないが」


「なら邪魔だったんで持ってきてないです、てか何で先生居るんですか?」


「監督且つ怪我人の救護だ…で、貴様は一体何を持ってきたんだ?」


「えーと…解体用のナイフだけです」


額に手を当て溜息をつくツツジ先生、だって基本的に俺は素手だし…何か必要になったらそこら辺の奴から剥ぎ取りゃいいと思ってるから


結局、狼煙は置いていきました





只今絶賛狩り中


「うウィィィィィィ!!汚物はぶっ飛びな!」


目の前に出てくる魔物共を片っ端から闘気使って殴りまくっております

後ろを見れば狼やら食人植物やらデカイ豚やら色々倒れていた


コレ持って帰るの面倒いから少しだけ持って帰ってあとは置いとくか

………はっ!俺の腹が昼だと告げている、一旦拠点に戻るか


と、拠点近くに3人の見知らぬ影を発見

これは他の科だな…よし、獲物捕捉

まあいきなり殴り飛ばすのもアレだし、正当防衛ならいいか

3人の肩を叩く


「なあ、君達は何してるのかな?」


「あぁ?見りゃ分かんだろ、異能科の雑魚共をブチのめしに来たんだよ…てかお前誰だ?何処の科の奴だよ」


ビンゴ!では早速……俺はにっこりと笑いながら喋りかけた男を殴り飛ばす


「ゴハァ!?」


「て、テメェ何しやがる!」


「何って、異能科をブチのめしに来たんだろ?だったら相手しろよ」


「お前まさか異能科の!?」


「そうだぞ?早くしろ、俺を愉しませてみせろよ」


騎士科の奴等だな、闘気使い始めた

何つーかなぁ…随分と貧弱な闘気だこと


「お前ら、それで俺に勝てると思ってるのか?」


「舐めんなよ!」


「異能科如きが図に乗るなよ!」


腰の鞘から剣を抜き二人同時に攻撃を始める

息はピッタリでなかなかのチームワーク、だが然し…俺には到底追いつけるものではないな


「ほらほらどうした?もっと頑張ってみろよ」


「う、うるせぇ!!」


「情けないぞ全く、俺は一人で相手してるのに…一発も当てられないとは情けない」


「黙れこの野郎!」


「……そろそろイイかな」


片方の男が振り下ろした剣を往なし、腕を掴む…足をかけて空中一回転からの地面へ激突、これ前にもやったな


もう一人は剣を躱し腕に一発入れ剣を叩き落とす

そこからは横腹に蹴り、顔面に反対の足で蹴り、鳩尾殴り、顔面パンチでノックアウト


「もっと楽しめると思ったんだがな…詰まんねぇな」


潰した3人をツツジ先生の元へと運んでいく


「先生、馬鹿共沈めたんだけどどうすればいいですか?」


「早速か、コイツらはもう失格だから学園に強制送還だ…そこに置いておけ」


言われた通りの場所へ放り投げる、ツツジ先生はバックの中から魔法陣が描かれた布を出す

なんとその魔法陣へ馬鹿共を放り込むと消えてなくなったではないか


「これって転送魔法を描いたやつですか?」


「そうだ、勿論学園長お手製の物だ」


スゲェ…取り敢えず腹減ったし拠点帰ろう、てかそれが目的だったし

拠点に居たレヴィに話しかける


「動きまくってたら腹減ったんだが飯あるか?」


「狩った魔物はどうしたのディラン」


「嵩張って邪魔だから殆ど置いてきた、これその一部」


「…そう、これディランの分ね」


「……少ないっすね」


「しょうがないじゃない、今はこれだけしかないの」


よし、これは夕飯を豪勢にするために色々狩って来るか…待ってろよ魔物、テメェらは逃がさんぞ肉共!





「あんまりこう…スッとしないな」


さっきから食糧にする為にナイフで魔物倒してるんだが…なんかイマイチスカッとしない

因みに今まで狩ったのは後ろにロープに繋いで異能で浮かせてる


「にしても雑魚ばっかだな、詰まらないなぁ」


さっきから低級の雑魚い魔物にしか出会ってないんだが、まあ蹂躙出来るからいいんだけどね


獲物を求めてフラフラと森の中を歩いていると、どこからか悲鳴が聞こえてくる

何だ?強力な個体でも現れたか?


そう思いながら歩いて悲鳴の方へと向かう…え?走れってか?俺らみたいな化物じゃなくても倒せる魔物程度に走る必要ないだろ…っと、広場みたいなところに出たな


何だこれ…キモッ


そこに居たのはゴブリンと呼ばれる緑の小鬼が1000匹いるであろうか大軍がいた

1匹1匹が強い訳では無いのだが、集団となるとかなり厄介な相手


向こうにいるのは多分他の科だな、まあ来るなら潰すだけだな…取り敢えずこの気持ち悪い集団を何とかするか


「よっし…『闘気』」


闘気を纏い蹂躙開始


「『闘気技…鉄山靠・獄』」


鉄山靠を前のゴブリンにかます、すると前方一直線上にいたゴブリン達が吹き飛ぶ

続いて思いっ切り踵落しを決める、地割れが起き隆起してき…クレーターを作る


「うっし、もう一発『闘気技…魔天撃』」


地面に拳を叩きつける、周りに居たゴブリン達は宙に浮く…次の瞬間には吹き飛ばされている


「『重力転換・重力超過(グラヴィティダウン)』」


上からかける重力を強くする、生き残っているゴブリン達が地に伏せる

この光景…スッゴイ愉快、スゲェ清々しい気分だな


「さて、そろそろ終わりかな『超重力空間(ブラックホール)』」


指を鳴らすと空間の一部が歪み始める、するとそこには真っ黒なバスケットボール程の穴が開く

開くと同時に穴へとゴブリン達が吸い込まれていく


綺麗さっぱりゴブリンの大軍はいなくなった


「あー…詰まんないなやっぱり、ゴブリン程度じゃ雑魚いな」


適当に他の科襲ってこないかな、そしたら正当防衛でボコせるのに


「助けてくれてありがとう、君なかなか強いけど魔法科?そこまで圧倒的に強い人は見た事が無いんだけど」


「ああ、俺異能科だから」


「異能!?あそこって雑魚の集団だって聞いたんだけど…本当に?」


「おい一年!そんな奴の言うこと聞くな、異能科は屑の集団だって先輩達が言ってたろ?どの道さっきだって何かしら狡をしたに決まってんだろ!」


「異能科如きがあんなゴブリンの大軍を一人で相手に出来るかよ、おいお前ら!コイツぶっ潰すぞ」


「ちょっと!助けてくれた人に何しようとしてるんですか!」


「あぁ?知るかそんな事!如何様野郎をぶっ飛ばしたところで誰も困らねぇだろ」


折角助けてやったってのにその救済を無駄にするか、まあ好きにすればいいし俺としちゃ好都合だな


「ハハハ、ゴブリンの軍勢如きに腰抜かしてた雑魚風情が俺に勝てると思ってるのかよ…こりゃ傑作だな」


「んだとテメェ!無能は黙ってろ!!」


「その無能に助けられた気分はどうだよ雑魚共、さっさと来るなら来いよ」


「コイツ!!舐めんなよ!!!」


前に立つ奴等が手を翳す、すると魔法陣が浮かび上がり炎や氷…風などが飛んでくる

コイツら魔法科か


「助太刀します!」


「いらん、邪魔だから退いてろ『重圧の壁(グラヴィティウォール)』」


自分の前に重力を上下にサンドイッチした目に見えない壁をつくる

飛んでくる魔法は全て潰されていく


「な、何なんだ!どうして当たらない!?」


「何だよお前ら、異能科にも勝てねぇのかよ…屑以下だな」


「クソがァ!まだだ!!」


嘲笑気味に、挑発的に言うと見事に乗ってくれた

どんどん魔法を打ってくる…しかし全て重力の壁に阻まれる


「もういいかな『重力転換・方向逆転(グラヴィティリバース)』」


「うぉ!?」


「な、何だァ!?」


魔法を放っていた者達が後ろへ吹き飛んでいく、木々に激突して意識を失う


「やっぱり対人戦は最っ高だなぁ全くよお」


「つ、強いですね」


「お?なんならお前も一発食らっとくか?」


「嫌ですよ、遠慮しておきます」


「何だよ、詰まらんな」


コイツ、この雑魚共よりかなり強いんだがな…どっちかというとコイツと戦りたかったな


「なあ、お前強いのに何でこんな奴らに振り回されてんだ?」


「はは、俺はまだまだ強くないよ…それに前に立つのは俺には合わないよ」


「ふーん、そうかい…まあ俺は一人でいる方が楽だと思うがな」


「一人ですか…仲間がいるのもいいものですよ」


「ハハハ!仲間ねぇ……まあ当分は要らないかな」


「そうですか、じゃあ俺はこの人達連れて戻りますね」


「おう、また会えたらな」


真面目君かなアイツ…あ、名前聞いてないや…まあいいか、どの道同じ学園にいる訳だし

そういやゴブリンって食えんのかな…一部は持って帰るか


拠点へ向かって歩いていると、拠点の位置あたりから狼煙が上がっているのが見えた

まあ走る訳でわないけど、どうせソフィアさん居るし俺が急がなくてもいいだろ


拠点に着くや否や


「あ!やっと来たのディラン!急いで戦闘の準備をしなさい!」


「説明無しですかソフィアさん……あ、食糧どうすればいいですか」


「あそこに放り込んでおきなさい!…あ、ゴブリンは食べられないから捨ててきて」


う、嘘…だろ!?マジかよ、結構持ってきちゃったじゃんかよぉ

俺の労働力を返せ


取り敢えず食糧を言われた場所に放り込んでおく

偶々、委員長(カルロス)が通りかかったので状況説明してもらう


「騎士科からの敵襲だよ、何でも仲間が脱落させられたという免罪がかけられててな」


「へぇ、そうなんで……それ俺っスね」


「何?……それは本当か?」


「はい、拠点近くにここを狙ってる奴らが居たので軽くシバいておいたんですが……先生から聞いてません?」


「そういう事は早く言ってくれ…まあ原因は分かったが……」


ん?委員長が俺の後ろを見てかたまってしまったんだが、と言うか嫌な予感しかしないんだが


「へぇ…貴方が原因だったのねぇ?」


おう…背中に寒気が、振り返ったら殺られる気がするぜ

ゆっくり振り返るとソフィアさんが立っていたのだが、笑顔なのに般若の面が薄ら見える


「いや、あの…拠点守ったんですから…ね?」


「早く言いなさいよ!そしたらもっと早く準備とか出来たじゃない!!」


「はい、申し訳ありませんでした」


「まあまあソフィア、ディランだって初めてなんだしそれ位にしといてやれって」


両手で胸倉を掴まれ宙に浮かされていた、ソフィアさん半端ねぇ

結果的に俺が処理してくるという事で許してもらえました


「どっちから来てるんですか?」


「向こうにある開けた場所だ、もう既にそこに到着しているようだから急いでくれ」


「分かりました、5分で終わらせてきますよ」


「さっさと片付けてきなさいよディラン、夕飯が遅くなるわよ」


「それは急がねば、超特急で行ってきます」


重力を使い飛んで向かった、空から見た方が早いし

お、アレかな…言われた通り開けた場所に人が固まっていた

そこへと着地する


「よっと…何か用があるみたいですけど、手早くお願いします…俺の夕飯が遅くなる」


「テメェか、俺らの仲間を脱落させたって奴は」


「まあ自業自得ですよね、自分の力量も分からずに返り討ちにされたんですから」


「取り敢えず、仲間の敵は討たせてもらう」


「なんと自分勝手な…まあいいけど」


俺が飛び出そうとすると


「はーい、一旦ストッープ」


「おや…これはこれは学園長、こんな所に何の御用で?」


「いや何、この人数でやると万が一にも死人が出てしまうかもしれないだろ?だから戦闘不能になった瞬間に医務室へ転送する魔法張っておくよ」


なんと便利な…何でもできますなオーヴェンさん


「さて、準備は出来たから始めていいよ…期待してるよ〜ディラン君」


それは蹂躙が見たいって事でいいんだよな?その解釈でいいんだよな?

ならばかの有名なオーヴェンさんに素晴らしき蹂躙劇をお見せする為にも少し本気でいきますか


「行くぞ!」


闘気を纏い駆け出す騎士科の者達、さあて…始めますか


「『闘気解放・序』」


「何!?お前は異能科じゃないのか!?」


『闘気解放』、前にソフィアさんと戦った時に使ったもの

あの時は最終段階だったけど…実のところまだ上がある

序・中・結・最終段階・天魁…そして『天』


上の段階は闘気の解放具合を表している、左から小さい順ね

天はなかなか使わない、と言うか使うと辺り一面塵と化すから危な過ぎる


闘気を体に纏わせる時、普通は順番に部分的に纏わせていかなきゃならない

この技は体の中を巡っている闘気を全身から放出して一瞬にして全身強化するというもの…まあ俺は『自動操縦(オートコントロール)』あるから更に身体強化される以外はあんまり変わらないかな


身体の中にある闘気の量にもよって強さは異なる


「どういう事だよ!何で異能科の人間がそれを使える!?」


「簡単に考えれば俺が二つ持ちって事だよな…それ位考えろよ脳筋共」


「人数で押せ!相手は一人だ!」


飛び込んでくる者、回し蹴りで顔面を軽く蹴り飛ばす

真正面から突っ込んでくる者、足を抄って殴り飛ばす

両側から二人がかりで突っ込んでくる者達、飛び上がり足を両側へ伸ばし二人の顔面を蹴る


その後は只管殴る蹴るの繰り返し、そうしているとスグに立てる者が居なくなってしまった

残る一人はリーダー格の様な男


「な、何なんだよテメェは!1クラス分だぞ!?」


「こんな雑魚共がいくら束になってかかってこようが雑魚は雑魚なんだよ」


「な、舐めるなよォォォ!!」


突っ込んでくる男をジャンプで躱し、いつかのルーズの様に踵落しをした後に頭を足蹴にする


「はぁ……詰まんねぇなあお前ら、もっと骨のある奴はいないのかよ」


「グ、グゾォォォ…」


「こんな屑の果てのゴミ以下の奴ら相手にしてたって何にも楽しくないっての」


「ち、ぢぐしょぉぉぉ!!この野郎がぁぁ!」


「五月蝿い」


頭を持ち引き摺るように地面を這わせ、上へぶん投げる


「おー…飛んだ飛んだ」


ズガァン!と勢いよく落ちてきた、砂埃が無くなると既にその姿は無かった

すると上空で見ていたオーヴェンさんが降りてくる


「いやー流石だねディラン君、相変わらず化物じみた強さだねぇ」


「それはオーヴェンさんに言われたくないですね、これ加点に入りますか?」


「勿論、コレだけ無双すれば加点されるさ」


「おお、そりゃ良かった」


「じゃあ僕は戻るとしようかな…夕飯が待っているようだしディラン君も早く戻りな」


「おお!飯だ!」


「ハハハ…もう意識はそっちか」


超高速で拠点へと戻った、オーヴェンさんの言っていた通り夕飯が出来上がっていた

俺が大量に狩ってきたお陰でお代わりが大量にあるぐらいに夕飯が豪勢だ


「お、帰ってきたかディラン…ほれ、これお前の分だ」


「ありがとうオリヴァー、やっぱり魔物の肉って美味いよなぁ」


飯食ってる途中、色んな奴から恵みをありがとうと言われた

まあ今日の昼食が酷かったからな、そうなるわ


初日は大分楽しめたな…明日に期待を持って寝るとするか

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